厚底のコックシューズを探している方。
どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、厚底のコックシューズを紹介。
「コックシューズ 厚底」で検索している方多いみたいですね。
恐らく、厚底であれば、疲れにくいと思ってのことだと思います。
しかし、厚底であれば疲れにくいというには一部誤りが・・・
正しい厚底コックシューズの選び方とおすすめ製品を紹介いたします。
タップできる目次
厚底コックシューズとは?
念のため、厚底のコックシューズとは何かを説明します。
靴業界で「厚底」といいますとイメージされるのは、クッション素材が厚い製品のこと。
上記画像でいうところの、右側の靴がそうですね。
厚底であれば、薄い底の靴に比べて疲れにくい可能性が高まります。
しかし、靴による足の「疲れ」は、クッションの薄い・厚いだけではわかりません。
クッション素材やインソール、靴の形状、フィッティング性によるものが大半を占めます。
次項より、厚底のメリット・デメリットを見ていきます。
そして正しい厚底コックシューズを選びをしましょう。
厚底コックシューズのメリット
厚底コックシューズのメリットを見ていきましょう。
下記の2つメリットがあります。
- 履き初めはクッション性よい
- へたりが遅れる
詳しくみていきましょう。
1、履きはじめはクッション性よい
厚底であれば、どんな靴でも履きはじめはクッション性がよく快適でしょう。
コックシューズを履く人は立ち仕事が多いです。
厚底であれば、より快適に感じるかもしれません。
ここで注意が必要なのは、その快適なクッションが長続きするか?
クッション素材が弱いとつぶれてしまい疲れてしまうのです。
厚底だからと「おっ厚底だし疲れなさそう」ってポチらないようき気をつけましょう。
見た目に騙されないことが重要でしょう。
恋人選びと同じですね!
ウワォ!出た!
2、クッション素材のつぶれが遅れる
さぁー気を取り直して、厚底コックシューズのメリットの説明です。
コックシューズに限らず、靴は履くことでクッション素材がつぶれます。
クッション素材がつぶれると、クッション性が下がりますね。
厚底であれば、厚底でない靴に比べて、つぶれるまで時間がかかるでしょう。
厚底コックシューズのデメリット
次に厚底コックシューズのデメリットをみます。
下記、3つ。
- 立ち作業で転倒のリスクがある
- 段差で転倒のリスクがある
- 歩きにくい
詳しくみていきましょう。
1、立ち作業で転倒のリスクがある
厚底のコックシューズは立ち作業でも転倒のリスクがあるでしょう。
コックシューズに限らず、厚底のデメリットは足をくじく可能性が高いこと。
油や水の多い床面の作業現場で、足をくじけば転倒することは想像できますね?
ちなみに、学生の履く上履きが薄い靴底な理由は、くじき防止もあります。
2、段差で転倒のリスクがある
コックシューズに限らず、厚底の靴は、段差で転倒の可能性があるでしょう。
厚底の靴になれないと、段差の上部に厚底が引っかかり転倒するのです。
食品工場や飲食店の店舗も段差はありますね。
休憩室までの階段やキッチンとフロアの境目など・・・
製品によって、厚底のコックシューズには注意が必要です。
3、歩きにくい
厚底のコックシューズは歩きにくいです。
というのも、飲食店のフロアや食品工場内は、そこまで広くありません。
ウォーキングのように直線を長い間歩くことは少ないでしょう。
そういった狭い場所で厚底の靴を履き歩き回るのは、逆に踏ん張ってしまい疲れます。
歩き出して、すぐにカーブに差し掛かりますね。
カーブに差し掛かるときに、靴底をグリップさせます。
グリップさせるには、体重を靴底に集中。
靴底が薄いとすぐに靴底に体重が伝わります。
しかし、厚底のコックシューズをの場合には、体重が伝わりにくい。
よって、想定以上に力をいれて踏ん張るため、疲れるのです。
厚底のコックシューズはダメか?
ここまで、厚底のコックシューズのメリット・デメリットを見てきました。
どのように感じましたか?
デメリットの方が多かったですね。
「厚底のコックシューズに対してよいイメージを持てなかった」
そう思った方が多いでしょう!
しかし、厚底のデメリットを改善したコックシューズはあるのです。
次項からおすすめの厚底のコックシューズを見ていきましょう。
厳選したオススメの厚底コックシューズ2つ
ここからは、リョクシンがおすすめする厚底コックシューズを紹介。
下記、2製品です。
- シェフメイトα-100
- ウィンジョブCP-303
詳しく見ていきましょう。
なぜ上記「2製品の厚底」は許されるのか?
『ウィンジョブCP-303』と『シェフメイトα-100』の説明の前に、厳選した理由を紹介!
下記になります。
- 台形状のクッション素材
- トーアップ
- 靴底の面積が広い
詳しく見ていきましょう。
台形状のクッション素材
クッション素材の形状が台形になっています。
台形にすることで「くじく」ことを防止。
厚底のデメリットを改善しています。
理由は、画像のとおり。
足の裏にくるクッション素材の面積と靴底を接着する面積がちがいますね?
そのため、台形は「くじくこと」がむずかしいのがわかります。
これで、前述の厚底のコックシューズのデメリット①は解決しました。
トーアップしている
ウィンジョブCP-303とシェフメイトα-100はトーアップ形状です。
トーアップとは画像のとおり。
つま先にかけて、靴底が反り返っています。
このトーアップにより、次の一歩が踏み出しやすくなるでしょう。
さらに、段差でもつま先と段差が「面」で衝突しません。
つまり引っかかりにくくなるのです。
これで、前述の厚底のコックシューズデメリット②を解決しました。
靴底の面積が広い
ウィンジョブCP-303 とシェフメイトα-100は、靴底の面積が広いです。
先ほど、クッション形状が台形だと説明しました。
その影響で、靴のサイズに比較して靴底が大きくなっているのです。
靴底の面積が大きくなれば、滑りにくくグリップしやすいでしょう。
なぜかというと、「滑りにくさ=いかに床と接地するか」だから。
靴底が大きければ、床と接地する面積が広くなりますね!
よって滑りにくい!!
これで、厚底コックシューズのデメリット③もクリアしました。
2製品の厳選理由 | 厚底デメリット | |
台形状のクッション素材 | ⇔ | 立ち作業で転倒のリスクがある |
トーアップしている | ⇔ | 段差で転倒のリスクがある |
靴底の面積が広い | ⇔ | 歩きにくい |
ウィンジョブCP-303とシェフメイトα-100は、厚底のコックシューズのデメリットをすべて解決!
オススメです!
ウィンジョブCP-303とは
- 滑りにくさ ★★★★★
- 疲れにくさ ★★★★★
- 耐久性 ★★★★☆
- コスト面 ★☆☆☆☆
ここからは、『ウィンジョブCP-303』について説明します。
ウィンジョブCP-303は、日本を代表する靴メーカー「アシックス」のコックシューズ。
上記のように、滑りにくくて疲れにくいのが特徴です。
ただし、価格が高い!
耐久性がよいので、長く見ればコスト面もよいと思います。
詳しいレビュー記事はこちら↓
シェフメイトα-100とは?
- 滑りにくさ ★★★☆☆
- 疲れにくさ ★★★★☆
- 耐久性 ★★★☆☆
- コスト面 ★★★★★
シェフメイトα-100は、長靴のトップメーカー「弘進ゴム」のコックシューズ。
弘進ゴムを知らなくてもシェフメイトは知っている人が多いイメージ。
それだけシェフイトシリーズは、この業界では人気ですね。
シェフメイトシリーズは日本製が多いのですが、こちらは海外製。
そのため、上記のように安いのです。
Amazonやワークマンでも大人気。
ワークマンのマタニティシューズブームのきっかけになった製品のようです。
「コックシューズにお金を使いたくない!」
「でも、履き心地もよくて滑りにくいのがよい!」
そんな方にオススメします。
詳しいレビュー記事はこちら↓
まとめ
当記事では、厚底のコックシューズについて見ていきました。
厚底のコックシューズを購入するときの参考にしていただければと思います。
もし不明な点ございましたらお問い合わせください。
下記、簡単に記事をまとめます。
厚底のコックシューズのメリットは2つありました。
- 履き初めはクッション性よい
- へたりが遅れる
デメリットは3つです。
- 立ち作業で転倒のリスクがある
- 段差で転倒のリスクがある
- 歩きにくい
おすすめしたコックシューズは2つ。
- シェフメイトα-100
- ウィンジョブCP-303
おすすめした理由は、3つになります。
デメリットを改善していました。
- 台形状のクッション素材
- トーアップ
- 靴底の面積が広い
2製品の厳選理由 | 厚底デメリット | |
台形状のクッション素材 | ⇔ | 立ち作業で転倒のリスクがある |
トーアップしている | ⇔ | 段差で転倒のリスクがある |
靴底の面積が広い | ⇔ | 歩きにくい |
「もっとコックシューズについて知りたい」
そんな方に向けてコックシューズを詳しく解説しました。