どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、KEEN(キーン)のコックシューズをレビュー。
「キッチン作業で足が疲れる」
「かっこいいコックシューズを履きたい」
「歩きやすいコックシューズを探している」
実際に履いてみて「足と靴が連動しやすい、本革で足に馴染む、つま先が割れにくい」と大満足です。
ぜひ試してみてください!
タップできる目次
KEEN(キーン)のコックシューズとは?サイズ感までレビュー
KEEN(キーン)にはキーンユーティリティという作業靴ラインが存在します。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥17,600(税込) 〜 |
サイズ | 25.0 〜 29.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm大きめ |
通気性 | ★★★☆☆(星3つ) |
クッション性 | ★★★★☆(星4つ) |
滑りにくさ | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめ 使用環境 | フロア◎ キッチン◎ |
キーンユーティリティの中でも食品現場向けに開発されたのが、PTC SLIP-ON2。
インソールのカカトにある1ポイントのデザインも食品現場向けだとわかりやすいデザインがあります。
海外ではクロックスのようなコックシューズが一般的ですが、KEENのコックシューズのPTC SLIP-ONは日本式でした。
口コミ
硬いけどアッパー革なのかな
であれば使ってたら革だけに革ってくると思うけど、、、
フィッティング性が良いし、立ち仕事に向いたクッション素材の配合!
甲から爪先にかけて自然に動く設計だし良い
正直、あんまり期待してなくてキーンじゃなくてチーンなのかと思ってたけど全然違ったー
— リョクシン@コックシューズ (@Kitchen_sneaker) July 23, 2022
日本に参入したのは、最近なのか口コミはありませんでした!
並行輸入品として購入でいた時代を知っており、実は足を通したことがあります。
ラインナップ
KEEN(キーン)のコックシューズのPTCシリーズには、靴紐タイプがありました。
靴紐は足にしっかりフィットしやすいものの、衛生面と安全面で劣ります。
サイズ感・重量
ここからはKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2サイズ感や重量を見ていきましょう。
まずは重量ですが、KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は26.5cmで412gでした。
数値だけ見るとコックシューズの中では、かなり重たい印象。
サイズ感
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のサイズ感はすこし大きめ。
普段履きスニーカーが27.5cmのところ、26.5cmを選びました。
- JCMコックシューズ(JCM):27.0cm
- シェフメイトα-100(弘進ゴム):27.0cm
- ハイグリップH-700N(ミドリ安全):26.5cm
- クッキングメイト100(アキレス):27.0cm
上記は筆者のコックシューズのサイズです。
他メーカーからの切り替えの際のサイズ選びのご参考にしてみてください。
KEEN(キーン)のコックシューズを詳しくレビュー
ここからはKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2を詳しくレビューしていきます。
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2を3つのパーツに分けてレビューしました。
それぞれに求められる機能があり、メリットとデメリットを解説しています。
アッパー(蒸れにくさがわかる)
まずはKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のアッパーからみていきましょう。
コックシューズのアッパーは通気性や防水性、耐久性が求められます。
キッチンに入ることがないフロアオンリーの方は通気性を重視しましょう。
本革
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2はコックシューズではめずらしく本革を使っていました。
本革といっても防水の加工があり、汚れも弾く仕様です。
つま先が剥がれにくい
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2はつま先の素材がしっかり守られていました。
角にぶつけたり、棚をコックシューズのつま先で開けても、破れにくい仕様です。
サイドゴアで履きやすい
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2には、サイドゴアがついていました。
サイドゴアは足を入れることで広がるため、脱ぎ履きがしやすく歩きやすさも感じます。
足の甲が高く履いたときにゴアが開いた状態になってしまう方は熱湯に注意しましょう。
上から見るとわかりますが、サイドゴア部分には熱湯や水がかかっても侵入しにくいようなカバーがしっかりありますね!
脱げにくいカカト設計
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は、カカトの先端がつま先方向へ斜めった仕様になっています。
このような仕様にすることで脱げにくくしっかり足にフィット!
足と連動しやすい設計
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は足と連動しやすい設計でした。
連動しやすいと下記のメリットがあります。
- 歩きやすい
- 靴ズレしにくい
- アッパーに負荷がかかりにくく破れにくい
足と靴が連動しやすいアッパーのコックシューズは限られたメーカーしかありません。
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2はアッパーが硬いにもかかわらず、歩きやすいのは設計のおかげもありそう!
裏布がすくない
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は裏布が少ないです。
裏布がたくさん使われたコックシューズは、蒸れやすく水分を吸収してしまうため乾燥しにくくなってしまうことも・・・
クッション(疲れにくさがわかる)
続いてKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のクッションについてみていきましょう。
クッション素材は、疲れにくさや耐久性がわかります。
へたりにくいクッション素材
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2はすこし硬めのEVA素材のクッションを採用。
硬めの素材にする理由として、ヘタりにくさがあるでしょう。
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のインソールもヘタりにくく疲れにくい!
素材はウレタン素材で、EVA素材と比較してもヘタリにくいと言われる素材です。
インソールの表地は高級感がありますね!
足あたりがよく足が入りやすいので、履きやすい印象を受けます。
インソールの裏面です。
通気があり歩くたびに通気しやすい構造がありました。
通気口の他、溝も通気性のポイントでしょう。
インソールのつま先部分は2層構造でした。
踏ん張ったり、しゃがんだり、足を踏み出す際にしっかり足指で歩み出すことが可能です!
多層構造
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のクッションは、インソールと靴本体のクッション素材が異なります。
そのような靴を多層構造と呼び、素材の配合にもよりますが、足圧を分散しやすく疲れにくい!
足をくじきにくい
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2のクッションは、靴底方向へ「いくにつれ」広がった形状。
後ろから見ると台形の形状をしていますね!
靴底(滑りにくさがわかる)
次にKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2の靴底を見ていきましょう。
靴底は滑りにくさに大きく関係します。
滑りにくい
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は細かい溝が多数あり、滑りにくい靴底といえます。
靴底はオレンジ色ではなく、ブラックでカッコイイよいのですが、ノンマーキングなので床も汚れにくい!
ひし形の細かい溝と大きな溝があり、大きな溝の方は汚れが落としやすいですね!
細かい溝の方はそもそも溝が深くなくこちらも汚れは落としやすい。
- 耐油
- 通電しにくい
通電しにくい機能には驚きました!
確かに厨房器具は水まわりで有りながら、電源の近くにありますからね。
巻き上げソール
さすが、アウトドアブランドだと思ったのは、靴底がクッション部分まで巻き上がった仕様。
この仕様を巻き上げソールといい、アウトドアやスポーツシューズによく見られる特徴です。
他社比較(他と何が違うか)
ここまでKEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2をパーツ別にレビューしてきました。
最後に、KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2が他社と比べてどんな違いがあったのかをまとめます。
- 本革
- かっこいい
- 通電しにくい
- つま先の耐久性
- 巻き上げソール
- 4層以上のクッション
価格が高い
他のコックシューズと違いすぎて、全く比較にならないので、メリットが多く感じます!
ただし、値段が高いのがネックでしょうね!
他のコックシューズと比較されたい方は下記の記事から確認してみてください!
【コックシューズ50種類を履いてわかった】人気おすすめ商品すべて解説します!
KEEN(キーン)のコックシューズのレビューをまとめます。
当記事では、KEEN(キーン)のコックシューズ『PTC SLIP-ON2』をレビューしました。
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2は、本革(防水・防汚)、4層以上のクッション、巻き上げソール、足に沿った設計で疲れにくいコックシューズ。
それでは下記より簡単に記事をまとめます。
KEEN(キーン)のPTC SLIP-ON2と他メーカーの比較は下記のとおり。
- 本革
- かっこいい
- 通電しにくい
- つま先の耐久性
- 巻き上げソール
- 4層以上のクッション
価格が高い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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