どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
「雪国に観光の予定がある」
「冬場の道路は、滑って怖い」
「アイスバーン対策の滑らない靴がほしい」
実際に雪国の方が履いている靴をたくさん紹介します。
タップできる目次
雪道でも滑らない靴とは?普段履きスニーカーとの違いについて
いきなりですが、まったく雪道で滑らない靴はありません。
あえて言うなら、雪道で滑りにくい靴でしょう。
その理由として、路面の状況や人の歩き方で、滑りにくさは大きく変わるからです。
さて本題ですが、雪道で滑らない靴は靴底に秘密がありました。
- 雪道でも靴底が硬くならない
- 雪に突き刺さる
- ガラス繊維・セラミックが入っている
このような特徴は、普段履きのスニーカーには搭載されていません。
それぞれ簡単に解説していきます。
雪道でも靴底が硬くならない
まず普段履きのスニーカーですが、靴底の素材が雪道に対応していません。
その大きな理由が、対応温度です。
靴底の素材は、温度によって硬さが変化。
今回は、雪道なので硬くなる訳ですね。
靴底の素材が、硬くなると地面を「点」で接地してしまいますね。
いつものように伸びて、「面」で接地できないので滑ってしまうのが原因。
雪に突き刺さる
雪道で滑りにくい靴の中には、積もった雪に突き刺さる靴底の形状をしていました。
普段履きスニーカーを見てみてください。
雪道で靴底が真っ平らですと、積もった雪をかき分ける事ができない。
その結果、雪の影響を受けやすく滑りやすくなるのです。
普段履きのスニーカーは、スポーツシューズの由来する製品が多いです。
スポーツでは、フェイントや打球点まで移動、ステップなど細かい動作があり、多少は滑る必要もありますよね?
つまり普段履きスニーカーは、滑りにくさには、特化していないです。
ガラス繊維・セラミック内蔵
多くの雪道でも滑らない靴には、ガラス繊維が内蔵されていました。
その効果は、アイスバーンで発揮します。
アイスバーンとは、溶けた雪が路面で凍結した状態のこと。
このアイスバーンには、靴底に細かいガラス繊維やセラミックを内蔵した靴底が必要。
微細な繊維がツルツルのアイスバーンに細かく刺さるイメージです。
靴底にガラス繊維やセラミックを内蔵させるのと、逆の発想ですね。
雪道や氷上で滑らない靴を紹介【メレルやノースフェイス、ワークマンがおすすめ!】
ここからは、雪道で滑らない靴のおすすめ製品を紹介。
下記になります。
【アウトドア仕様】
- メレル『アイスプラスシリーズ』
- ワークマン『ケベックNEO』
- キーン『ユニークスニークチャッカ2』
- ノースフェイス『ヌプシブーティ』
- ソレル『カリブー』
- テバ『ハイライン テキスタイル』
【コンフォート・ビジネス仕様】
- ダイハキ『NorthDateシリーズ』
- ムーンスター『バランスワークス』
- あさひシューズ『TOP DRY』
- リーガル『ケンフォード 藁』
- アシックス『テクシー』
【長靴】
- ミツウマ『セラミックソール長靴』
おすすめ製品
それぞれ簡単に見ていきましょう。
メレル『アイスプラスシリーズ』
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥19,800 |
サイズ | 22.0〜25.0cm(レディース) 25.0~31.0cm(メンズ) |
サイズ感 | 普段履き比較:同じサイズ |
カラー展開 | 5色 |
滑りにくさ | ★★★★☆(星4つ) |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 軽登山・散歩・普段使い |
メレルのアイスプラスシリーズかおすすめです。
イタリアの靴底メーカーのビブラム社と共同開発したソール「Vibram Arctic Grip(アークティックグリップ)」を搭載。
雪道はもちろんのこと、アイスバーン対策もOK。
靴底について
ホッキョクグマの足の裏をモチーフにしたデザインで凸凹しています。
ガラス繊維を化合した素材で滑りにくい。
氷上だけでなく、溶けた氷の上でも滑りにくいのが凄いです!
デザイン多数
メレルの代表格であるジャングルモックにも採用されています。
またその他、ブーツタイプなど多数ラインナップ。
サイズ感や他のメレルの滑らない靴については下記で詳しく解説!
ワークマン『ケベックNEO』
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥2,900 |
サイズ | S(23.5〜24.5cm) M(24.5〜25.0cm) L(25.5〜26.0cm) LL(26.5〜27.0cm) 3L(27.5〜28.0cm) |
サイズ感 | 普段履き比較:同じサイズ |
カラー展開 | 2色 |
滑りにくさ | ★★★★☆(星4つ) |
クッション性 | ★☆☆☆☆(星1つ) |
耐久性 | ★★☆☆☆(星2つ) |
おすすめ 使用環境 | 雪道 1シーズン用 |
ワークマンのケベックNEOは滑りにくい防寒靴です。
昨年も今年もすぐに完売してしましました。
滑りにくい靴底
先ほどのメレルのアークティックグリップと似ていますね!
グラスファイバーが入っていて雪と摩擦を起こせるので、滑りにくい。
完全防水
縫製されていないので完全防水です。
深く積もった雪の中でも問題なし!
雪の侵入を防ぐ
履き口にはクイックレースという留め具がありました。
アタッチメントを手前側に引くと履き口を塞ぐことができました。
正直なところ、スムーズには動きませんが、使えない訳ではありません。
サイズ感
ケベックNEOのサイズ感は少し小さめ。
アディダスなどの普段履きと比較しています。
ケベックの靴底は2種類ありますが、ケベックNEOをおすすめします!
本当に雪道や氷上でも滑りにくいのはケベックNEOのみだと思いました。
キーン|ユニーク スニーク チャッカ ツー
キーンさんのユニークスニークチャッカ2もおすすめの雪道で滑りにくい靴です。
画像は、ユニークスニークチャッカ1ですでに廃盤ですが、後継品がありました!
キーン独自開発の雪上でも滑りにくい素材と形状の靴底です。
3年使ったので、すこし摩耗してました笑
ただ滑りにくいだけじゃなく、防水で蒸れにくいような高機能素材を使用。
キーンドライと言います!
ノースフェイス『ヌプシブーティ』
ノースフェイスの防寒シューズの代表格ヌプシブーティも滑りにくい製品がありました。
靴底が、Vibram ICETREC OUTSOLEという製品です。
靴底について
この靴底は、氷上や雪道の上でも硬さが変わりにくいメリットがあります。
先ほどのメレルのアークティックグリップに比較すると落ちますが、それでも滑りにくい。
ソレル『カリブー』
ソレルのアウトドアブーツも雪道では滑りにくいです。
ソレルは、創業から50年強のメーカー。
極寒の地カナダで生まれたブランドです。
デザインで牽引
アッパーの上半分をレザー。
下半分からは、ラバーで形成するデザインを1番最初に行ったと言われます。
今でもレプリカ品や量販店のプライベートブランドのデザインの参考にされていますね。
靴底について
靴底は、完全に雪道タイプ。
この靴底では、タイルや路面では滑る可能性があるでしょう。
雨の日のコンビニなどでは、厳しいかもしれません。
凍結した路面は、先ほどのメレルのアークティックグリップのようにガラス繊維を内蔵する必要があるでしょう。
テバ『ハイライン テキスタイル』
テバは、1984年創業のスポーツサンダルを1番最初に製造したメーカー。
ビーチサンダルは、脱げてしまったり、巻き込まれたりして安全性がありませんでした。
そこで、足首にストラップを付けて安定性を付与したところ、大ヒットしたメーカーさん。
軽い
先ほどのKEENと同様にスノーブーツとは思えない軽さを実現。
防寒性にも優れます。
またフィッティングがマジックテープとヒモを引っ張ることで調整可能。
収納できるのも良いですね。
靴底について
靴底は、溝の多い形状をしています。
ソレルとは、違い普通のアスファルトの道でもOK。
また、雨の日も滑りにくい靴底でもあります。
ダテハキ『NorthDateシリーズ』
NorthDateは、株式会社ダテハキという札幌の靴メーカーが開発した製品です。
北海道に住んでいる方は、知らない方いないくらいに知られているそう。
雪国発祥のメーカーらしく、靴底にはたくさんの工夫が見られました。
見た目はビジネスシューズ
見た目が明らかにビジネスシューズですね。
靴底に鉄ピンがあるとは思えません。
靴底について
靴底には、ピンスパイクもあり雪道で間違えなし。
見てのとおり、靴底もゴム素材でガラス繊維が入っています。
女性のムートンブーツには、折りたたみ式のスパイクもついていました。
ムーンスター『バランスワークスSPH4613SN』
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥7,900〜22,000 ※品番による |
サイズ | 標準:24.0〜28.0cm 品番により29.0・30.0cmあり |
サイズ感 | 普段履き比較:1.0cm小さめ推奨 |
ラインナップ数 | 33品番 |
通気性 | ★★★★☆(星4つ) ※品番による |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
フィッティング性 | ★★★★★(星5つ) |
おすすめ 使用環境 | 通勤◎ 営業◎ 立ち仕事◎ |
ムーンスターは、1873年に日本の久留米で創業した靴メーカー。
コンバースの日本製モデルを製造している会社です。
バランスワークは、そんなムーンスターが開発したビジネスシューズ。
靴底について
靴底には、ガラス繊維が入っています。
さらに、寒い環境でも問題ないラバーを採用。
防水仕様
4cm8時間防水です。
雪で滑りにくいだけではなく、防水性もありました。
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4613SN | SPH4614SN |
画像 | ||
カラー | 2色(黒・茶) | 2色(黒・茶) |
amazon | 商品ページ | 商品ページ |
楽天 | 商品ページ | 商品ページ |
Yahoo | 商品ページ | 商品ページ |
ハイカットモデルもあります。
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4615SN | SPH4616SN |
画像 | ||
カラー | 2色(黒・茶) | 1色 |
amazon | 商品ページ | 商品ページ |
楽天 | 商品ページ | 商品ページ |
Yahoo | 商品ページ | 商品ページ |
バランスワークスについて別の記事で解説しました。
下記のレビュー記事の雪上防滑の製品部分までジャンプします。
⇒【バランスワークスをレビュー】ムーンスターが開発した革靴の評価とは?
アサヒシューズ『TOP DRY』
アサヒシューズも久留米から発祥した靴メーカー。
1893年創業です。
介護用のシューズや通気性の高いビジネスシューズが人気。
TOPDRYは高機能
TOPDRYはとても高機能。
表面は、防水素材でゴアテックス、インソールは抗菌仕様です。
さらに、日本製なのに¥20,000以下。
靴底について
靴底は、ガラス繊維とセラミックを両方内蔵した素材。
リーガル『ケンフォード KB86AEJ』
リーガルの安価ラインのケンフォードに雪道でも滑りにくい製品があります。
リーガルと同じでケンフォードも日本人に向いた製品をラインナップしていました。
リーガルの高価品に比べて、スニーカーのような製法の商品が多く、軽い印象。
靴底について
靴底には、天然繊維を組み込まれています。
この天然繊維が引っかかるので滑りにくい。
素材は、麻で藁(ワラ)のような状態。
アシックス商事『テクシー』
アシックス商事から雪道でも滑りにくい製品が発売していました。
アシックス商事は、アシックスでは手が届かない部分に製品開発しているアシックスの関連会社。
スポーツのアシックスとは、また違った会社です。
最近では、アシックスとバッティングしている印象w
靴底について
実際に履いてる方に聞いたところ、本当に滑りにくいとのこと。
アシックス商事の評価では、ナンバー1だそうです。
価格もお手頃ですし、雪道でお困りの方は、ぜひ試したいところでしょう。
その他、テクシーシリーズのビジネスシューズは下記の記事で解説しました。
「雪道で滑らない靴の解説」をまとめます!
当記事では、雪道で滑りにくい靴について解説しました。
雪道と言ってもアイスバーンもあれば、積雪したての雪もあります。
滑りにくさは、全く異なるので、ぜひ色々試してみてください。
また突然ですが、厨房シューズは雪道では機能しません。
たまに、「ワークマンの厨房シューズが雪道で滑らない」という声をSNS中心に聞きました。
しかし、それは誤りです。
ですので、雪道で厨房シューズを履くのはやめましょう。
それでは下記より簡単に記事をまとめます。
リョクシン
- 雪道でも靴底が硬くならない
- 雪に突き刺さる
- ガラス繊維・セラミックが入っている
雪道で滑りにくい製品は下記になります。
【アウトドア仕様】
- メレル『アイスプラスシリーズ』
- ワークマン『ケベックNEO』
- ノースフェイス『ヌプシブーティ』
- ソレル『カリブー』
- キーン『ウィンターポート ツー』
- テバ『ハイライン テキスタイル』
【コンフォート・ビジネス仕様】
- ダイハキ『NorthDateシリーズ』
- ムーンスター『バランスワークス』
- あさひシューズ『TOP DRY』
- リーガル『ケンフォード 藁』
- アシックス『テクシー』
【長靴】
- ミツウマ『セラミックソール長靴』
おすすめ製品
最後までお読みいただきありがとうございました。
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