どーも、靴の仕事歴12年の松下智博です。
今回は立ち仕事の靴の中でも、清掃作業・業者さん向けの靴をご紹介しました。
「滑りにくい靴がほしい」
「濡れにくい靴を探している」
「清掃作業のしやすい靴がほしい」
実際に履いてみて「滑りにくい、排水溝でも滑りにくい、靴下が汚れにくい」という感想を持ちました。
すべての清掃に関係する方におすすめします!
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清掃向けの靴とは?特徴と選び方をご紹介!
清掃向けの靴は、専用シューズとして開発された製品はありません。
専用シューズとは、建築業界でいうところの安全靴やプロスニーカーですね。
清掃向けの靴で最も近いのは、ビルメンテナンスの靴ではないかと思っています。
通販サイトを見るとただ安いだけの全く機能性のない靴が、ビルメンテナンス靴として紹介されていました。
そのため、適当に価格だけで選ぶと疲れるし滑るし、濡れるし、汚れると良いことがないでしょう。
そこで、ここからは清掃に向いた靴の簡単な選び方をご紹介します。
ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
それでは清掃作業向けで滑りにくい靴の選び方をみていきましょう。
下記になります。
清掃向けの靴の選び方
- 液体で滑りにくい
- 排水溝でも滑りにくい
- 靴下が汚れにくい構造をしている
- 靴底が床を汚さない(ノンマーキング)
- 脱ぎ履きがしやすい(業態や業種による)
詳しくみていきましょう。
液体で滑りにくい
清掃では洗剤や水を使用するので滑りやすい環境です。
そのため、靴底の形状と素材が滑りにくい靴である必要があります。
滑りにくい靴底の素材は、ゴム素材がおすすめ!
液体で滑りにく過ぎな靴底でもダメ
液体で滑りにくい靴底って実は結構あります。
その中でも滑りにくさの度合いが強すぎる靴は避けましょう。
特にカーペットや絨毯(じゅうたん)など布製の床を使用した場所で働いている方は気を付ける必要があります。
また液体ですごい滑りにくい靴の多くは、カーペットに引っ掛かりやすく結果、滑ってしまうのです。
フローリングも痛めますので、すごい滑りにくい靴は使用を控えましょう。
すごい滑りにくい靴って床との摩擦を強めることに特化しています。
排水溝でも滑りにくい
清掃をしていると排水溝の上でも作業することもあるでしょう。
排水溝の上は、とくに危険で本当に滑ります。
サービスエリアの大きめのトイレや大浴場にありますね。
排水溝の厄介なところは、靴底のゴムが欠けてしまう可能性があること。
欠けてしまうと靴底が機能しないので、滑りやすいです。
また欠けた靴底は、排水溝のつまりの原因にもなるでしょう。
靴下が汚れにくい構造をしている
清掃では水や洗剤を使うので、靴選びを間違えると汚れやすくなります。
ズボンや靴下ですね。
ズボンはクリーニングの業者に依頼するので問題ないのではないかと。
汚れにくい靴の特徴としては、切れ目がない製品です。
足の甲に切れ目があるのが通常ですが、異物が入りにくい様にあえて切れ目をなくした製品がありました。
ハイカットであれば汚れにくい訳ではないのが難しいところですね。
靴底が床を汚さない(ノンマーキング)
せっかく清掃しても靴底が床を汚してしまっては意味ありません。
靴底の素材によっては、床を汚してしまうことがありました。(マーキング)。
床を汚さない素材をノンマーキング底と呼んでいます。
マーキングする靴底
- ①そもそもマーキングしてしまう靴底
- ②耐久性のないモノに触れた後マーキング
①はアパレル品などの超安い靴に多いですね。
清掃関係では②が重要です。
靴底が油や薬品に触れることで、変形や溶けてしまうことで起きました。
脱ぎ履きがしやすい(業態や業種による)
清掃の業種や業態によりますが、靴の脱ぎ履きがしやすいことが求められるケースもあるでしょう。
ホテルや旅館、薬品工場ですね。
旅館は本当に脱ぎ履きが多いので、確実にこの機能はほしいところ。
大きめのマジックテープ1本だけの製品などがおすすめ!
サンダルまではいかないものの、簡単に脱ぎ履きができました。
サンダルタイプですと足音もしますし、ホテルや旅館には向きませんね。
清掃向けのおすすめの靴を紹介します。
ここからは、清掃向けのおすすめな靴を紹介します。
今までご紹介した特徴をもった製品。
すべての機能は無理なので、ご自身の職場にあった製品を選んでみてください。
清掃向けのおすすめ製品
- ハイグリップH-715N
- ハイグリップH-716N
- ハイグリップH-710N
- ハイグリップH-711N
- ワークプラスBMG-10
- ハイグリップULH-716
- ハイパーV#2000【屋外用】
- 屋根やくん03【屋根の清掃】
- ハイグリップHG-2000N【長靴】
詳しくみていきましょう。
ハイグリップH-715N・H-716N
ハイグリップH-715NとH-716Nは、ミドリ安全が開発したスニーカー。
H-715N(黒)とH-716N(白)の違いは、色のみなので一緒にご紹介します。
清掃関係では、汚れが目立つように白色が多いですね。
すべての方向に少しずつ滑りにくい
ハイグリップH-715NとH-716Nの靴底は、タテヨコ斜めに少しずつ滑りにくいのが特徴。
すごい滑りにくい靴底では、カーペットや絨毯(じゅうたん)などを傷つけてしまいます。
滑りにくさを生み出すには、床との摩擦を強める必要があるため仕方のないこと。
コーティング床とカーペットなどの床のどちらも対応が可能。
排水溝もOK
この靴底のすごいところは、排水溝でも滑りにくいこと。
清掃では排水溝の上でも作業することが多いでしょう。
その問題を解決します。
マジックテープ1本のため、脱ぎ履きが簡単です。
また通気口も少ないため、水が入ってくる可能性が低い。
筆者の目視ですが、清掃の大手の会社でも制服として採用されているように見えました。
ハイグリップH-710N・H-711N
ハイグリップH-710NとH-711Nは、先ほどのハイグリップH-715NとH-716Nの靴ヒモ版。
白色もありました。
ドローコード(H-711N)
ハイグリップH-711Nは、ドローコードでフィッティングするので、靴ヒモが「ほどける」心配がありません。
多少の通気性がある(H-710N)
ハイグリップH-710Nの方だけ、少しだけ通気口がある素材を使用していました。
ある程度は、通気口がないと疲れますからね。
通気口から水が入るので不要な方は、通気のないハイグリップH-711Nがおすすめ!
靴底はH-715Nと同じ
靴底は、先ほどのマジックテープのH-715NとH-716Nと同じです。
全方向に少しずつ滑りにくく、排水溝でも滑りにくい。
カーペットやフローリング、大理石など色んな床のあるホテルなどで活躍するでしょう。
ワークプラスBMG-10
ワークプラスBMG-10もミドリ安全が開発したスニーカー。
主にビルメンテナンス用の靴です。
クッション性が高く、滑りにくいので、清掃で活躍すること間違えなし。
液体で滑りにくい
水などの液体で滑りにくい靴底です。
排水溝では滑りますが、床にマーキングしにくい機能がありました(ノンマーキング)。
異物が入ってきにくい
靴の中に異物が入ってくるのを防止します。
清掃関係であれば、靴下が汚れにくいのが嬉しいですね。
パンツは、クリーニング業者に洗ってもらえますが、靴下は別な清掃関係の会社さんも多いでしょう。
ハイグリップULH-716
ハイグリップULH-716もミドリ安全が開発したスニーカー。
マジックテープは2本のため、フィッティング性は高いものの、少し脱ぎ履きが面倒かもしれません。
しかし、この製品の良いところは軽くて滑りにくい素材を最低限に抑えたところ。
ゴム素材が最低限しかない
靴底の滑りにくい素材が最低限しかありません。
実際のところ、グリップする時に重要なのは、足の指周辺なんですよね。
ゴム素材が最低限なので床を傷つけにくいのが良いところ。
通気性が高い
通気口があるので、ハイグリップULH-716は蒸れにくいです。
蒸れって疲労を感じやすいので可能であれば避けたいところ。
通気性が高いので、靴下が汚れてしまう可能性があるので、そこだけご注意ください。
ハイパーV#2000【屋外用】
ハイパーV#2000は、日進ゴムが開発した滑りにくいプロスニーカー(JSAAのB種)。
安全靴のように、つま先に硬い先芯が入っています。
最大の特徴は、すごい滑りにくい靴底!
油でも滑りにくい
サラダ油をすべり台に塗りたくっても滑りにくい靴底でした。
ただし、屋内ですとカーペットや絨毯、フローリングなどにダメージを与えてしまいます。
そのため、屋外の清掃では向いていると思いました。
新幹線の清掃している作業者の履いていましたね。
どこかで見たような外見
ヨーロッパのスニーカーで見かけたデザインかなと笑
横に並べると全く似て非なるものでしたが、あのスニーカーに似ていますね。
屋根やくん03【屋根の清掃】
屋根やくん03は、株式会社丸五が開発した屋根作業の専用シューズ。
屋根作業で必須な断熱性や高いフィッティング性が特徴です。
屋根作業の専用シューズの中でも雨粒や清掃のために、濡れた屋根での滑り対策に最も向いていると感じました。
巻き上げソール
靴底のゴムがクッション(サイド部分)まで巻き上がったように見えませんか?
このような形状を巻き上げソールと呼びます。
「まったいら」ではない屋根作業の中で、接地するのは靴底とは限りません。
液体で滑りにくい
屋根作業の靴底は2種類あると思っています。
屋根作業で専用シューズの靴底
- 雨や清掃で濡れた屋根で滑りにくい
- 土ほこりや粉塵など粉で滑りにくい
靴底に溝(みぞ)がたくさんありました。
液体での滑りにくさを発揮するには、溝の数が大事な指標でもあります。
屋根やくん03は、どちらかと言えば、液体で滑りにくい靴。
ハイグリップHG-2000N
ハイグリップHG-2000Nは、ミドリ安全が開発した長靴です。
滑りにくく、薬品に強い素材を使用。
靴底が剥がれない製法なので耐久性も高いのが特徴です。
スニーカーの靴底と同じ形状
前述したハイグリップと同じ靴底です。
水や油、薬品などの液体はもちろんのこと、排水溝でも滑りにくい!
ハイグリップHG-2000Nは、PVCという素材を使用しています。
清掃では、洗剤や消毒液など使用するため、とても向いていますね。
濃度の高い洗剤を使用する時は、特別な長靴が必要ですが、まずは通常のハイグリップHG-2000Nで良いと思います。
靴底が剥がれにくい
ハイグリップHG-2000Nは、靴底と上の部分の色が違います。
白い部分と茶色の部分に分かれますが、この色の分かれ目では剥がれません。
長靴を作るときに、熱で溶着されるイメージです。
その心配がない製品です。
清掃向けのおすすめの靴の紹介をまとめます。
当記事では、清掃向けの靴のおすすめ製品を紹介。
清掃向けの専用シューズは、市場にはないものの、作業環境に合った製品を提案しました。
実際に大手さんや行政でも採用されている靴もあるので間違えはないでしょう。
とくにホテルや旅館は、床の素材が場所場所で大きく変わるので、選び方が大事ですね。
それでは下記より簡単に記事をまとめます。
清掃向けの靴を選ぶ上で重要なポイントは下記のとおり。
清掃向けの靴の選び方
- 液体で滑りにくい
- 排水溝でも滑りにくい
- 靴下が汚れにくい構造をしている
- 靴底が床を汚さない(ノンマーキング)
- 脱ぎ履きがしやすい(業態や業種による)
上記を踏まえて、提案させていただいた製品は下記になります。
清掃向けのおすすめ製品
- ハイグリップH-715N
- ハイグリップH-716N
- ハイグリップH-710N
- ハイグリップH-711N
- ワークプラスBMG-10
- ハイグリップULH-716
- ハイパーV#2000【屋外用】
- 屋根やくん03【屋根の清掃】
- ハイグリップHG-2000N【長靴】
最後までお読みいただきありがとうございました。
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あらゆる職場に向けて解説しました。
ご自身の職場にあった靴を探してみてください。
よろしくお願いします。