どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、ムーンスターの革靴ブランド『バランスワークス』をレビュー。
「高品質で価格の安い革靴がほしい」
「展示会など立ちっぱなしでも疲れない革靴ってある?」
「バランスワークスの中で1番おすすめの品番が知りたい」
実際に履いてみて「疲れにくい、歩行が安定する、立ちっぱなしでも疲れにくい」と大満足でした。
革靴に対してコスパと実用性をお求めの方におすすめ!
タップできる目次
バランスワークスとは?取扱店舗やサイズ感、防水などラインナップをご案内!
バランスワークスとは、ムーンスターが開発した革靴ブランド。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥7,900〜22,000 ※品番による |
サイズ | 標準:24.0〜28.0cm 品番により29.0・30.0cmあり |
サイズ感 | 普段履き比較:1.0cm小さめ推奨 |
ラインナップ数 | 33品番 |
通気性 | ★★★★☆(星4つ) ※品番による |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
フィッティング性 | ★★★★★(星5つ) |
おすすめ 使用環境 | 通勤◎ 営業◎ 立ち仕事◎ |
ムーンスターは、福岡県東久留米に本社と工場がある靴メーカー。
日本製と海外製の靴をラインナップしています。
アメリカなど世界的には、コンバース社はナイキの傘下のイメージですが、日本だけムーンスターです。
バランスワークスの評判
バランスワークスの最大のメリットは、見た目が完全に革靴なのに疲れにくいということ。
疲れにくい革靴は市場に複数ありますが、残念なことに外見が微妙でした。
立ち居と歩行が安定する
立ち居が安定する構造でした。
バランスワークスというブランド名からもわかるように、地面をしっかり捉えているのが分かります。
安定すると踏ん張らないので、余計な力を使用することがなくなり疲れにくくなる!
サイズ感
バランスワークスのサイズ感は普段履きスニーカーと比較して大きめ。
普段履きスニーカーとは、ニューバランスやコンバース、ナイキなどです。
革靴との比較では、他のメーカーと同じサイズでOK。
ちなみに、革靴のみ薄手のビジネスソックスを着用して計測しました。
普段履きのスニーカー(ユニクロの靴下を着用)
- ニューバランス『574』 ⇒ 27.5cm
- ニューバランス『996』 ⇒ 27.5cm
- アシックス『ゲルカヤノ』 ⇒ 27.5cm
- アディダス『スタンスミス』⇒27.5cm
- ナイキ『エアマックス720』⇒ 27.5cm
- ナイキ『エアマックスオケト』⇒27.5cm
- ホカオネ『クリフトン』⇒ 27.5cm(ワイド)
- ホカオネ『ボンダイ6』⇒ 28.0cm(ノーマル)
革靴(薄手のビジネスソックスを着用)
- ペダラ ⇒ 26.5cm
- リーガル ⇒ 26.5cm
- ランウォーク ⇒ 26.5cm
- バランスワークス ⇒ 26.5cm
- テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
革靴(ユニクロの靴下を着用)
- ペダラ ⇒ 27.0cm
- リーガル ⇒ 27.0cm
- ランウォーク ⇒ 27.0cm
- バランスワークス ⇒ 27.0cm
- テクシーリュクス ⇒ 27.0cm
※足は狭めです。
※ユニクロの靴下は定番モデルで厚みは普通。
靴下や靴のジャンルによってサイズ感は大きく変わります。
ご自身の靴のサイズは決めつけずに、上記を参考に選んで見てください!
店舗について
【公式サイト】https://www.moonstar.co.jp/
ムーンスターさんのホームページに取扱店の詳細がありました。
各地域毎に取り扱い店舗が分かります。
ただし、バランスワークスの品番はたくさんあります。
どの品番を購入したら良いのか分かりにくいのも正直なところ。
ラインナップ
ここからは、ムーンスターのバランスワークスのラインナップについて解説。
バランスワークスはデザイン以外にも機能性で大きく分かれます。
バランスワークスのラインナップ
- 定番モデル
- 幅広モデル
- 防水×防滑モデル
- 雪上防滑モデル
- ブレスクール(靴底通気)
それぞれの特徴を簡単に表にしました。
ラインナップ | 機能 |
定番 | 防臭効果あり。 価格の安い品番がメイン。 クラシックモデルという日本製の高級ラインもある。 |
幅広 | ワイド設計で足が広い方におすすめ |
防水防滑 | 雨の日向けに撥水と防水素材を使用 雨の日の濡れた路面や床でも滑りにくい |
雪上防滑 | 雪の上でも滑りにくい 靴底にガラス繊維が組み込まれている |
靴底通気 | 靴底から通気できる構造 透湿防水フィルムがあるので通気性もある |
それぞれのラインナップの詳細とおすすめ製品を簡単に見ていきましょう。
定番
定番モデル | 価格帯 | 機能 |
安い | ¥7,900 | 防臭 |
高級 | ¥22,000 | 日本製 クッションインソール レザーラバーライトソール 革が柔らかい(キップレザー) |
定番モデルは価格の安いモデルと日本製の高級クラシックモデルがありました。
どちらも防水など際立った機能はありません。
高級のクラシックモデルだけですが、靴底が本革でありながら、ゴムで加工してありました。
これにより革の靴底の返りの良さはそのままに、すり減りやすい革の靴底のデメリットを改善しています。
安いモデルは、ただ安いだけではなく、防臭効果がありました。
1万円以下の革靴で防臭効果がある製品はめずらしいです。
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4600 | BW0100CL |
画像 | ||
カラー | 3色(黒・茶・赤茶) | 2色(黒・茶) |
価格 | ¥7,900 | ¥22,000 |
amazon | 商品ページ | 商品ページ |
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おすすめ品番は上記のとおり!
新卒の方や転職してすぐの方など、靴をお手入れする余裕のない場合には、SPH4600を選びましょう。
幅広
幅広モデルは、読んでそのまま足幅の広いワイド設計の品番です。
価格帯は安く定番モデルで価格が安い品番の幅広バージョンとお考えください!
項目 | 詳細 | ||
品番 | SPH4620 | SPH4621 | SPH4622 |
画像 | |||
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楽天 | 商品ページ | 商品ページ | 商品ページ |
Yahoo | 商品ページ | 商品ページ | 商品ページ |
1番おすすめは、SPH4621です。
「外羽根+モカシン」という足にフィットしやすいデザインをしています。
防水防滑
バランスワークスは雨の日に最適な防水防滑モデルがありました。
滑りにくい機能を防滑(ぼうかつ)と靴業界では呼んでいます。
雨の日の屋内で滑りやすい床とは?
- 大理石
- コンビニ
- 地下鉄の通路
とにかく雨の日のツルツルしている床には気をつけましょう。
上記の床でもバランスワークス防水防滑モデルであれば問題なし!
靴底に微細な溝(みぞ)がたくさんあります。
この溝が水滴をかき出すので滑りにくい!
項目 | 詳細 | ||
品番 | SPH4610 | SPH4611 | SPH4612 |
画像 | |||
カラー | 2色(黒・茶) | 2色(黒・茶) | 1色 |
防水 | 4cm8時間防水 | ||
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防水にも種類がありバランスワークスの防水効果は4cm8時間防水。
地面から4cmまで8時間連続で防水できます。
雪上防滑
続いて、雪上防滑(せつじょう ぼうかつ)モデルについて見ていきましょう。
雪が積もった道やアイスバーンなど滑りやすい路面に対応した製品です。
分かりにくいのですが、靴底にガラス繊維が組み込まれています。
微細なガラス繊維が雪道に突き刺さり、摩擦を起こすので滑りにくい!
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4613SN | SPH4614SN |
画像 | ||
カラー | 2色(黒・茶) | 2色(黒・茶) |
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ハイカットモデルもあります。
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4615SN | SPH4616SN |
画像 | ||
カラー | 2色(黒・茶) | 1色 |
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冬場までに準備しましょう!
靴底通気
靴底から通気できる革靴はいろんなメーカーにもよくあります。
バランスワークスにもありました。
また気になる水の侵入ですが、透湿防水フィルムがあるのである程度は、問題ありません。
項目 | 詳細 | |
品番 | SPH4630BC | SPH4631BC |
画像 | ||
カラー | 2色(黒・茶) | 2色(黒・茶) |
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楽天 | 商品ページ | 商品ページ |
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営業であれば革靴を脱ぐ機会があります。
足が蒸れてしまうと臭うので、通気性を重視するためにもブレスクールを選んで見てください!
ムーンスターの革靴『バランスワークス』の中で最もおすすめのSPH4610をレビュー・評価
ここからはムーンスターのバランスワークスSPH4610を詳しくレビュー。
メリットとデメリットは下記のとおり。
- 本革
- 防水
- 外羽根
- コスパ抜群
- 疲れにくい
- 滑りにくい
- トーアップ
- インソール入り
- アーチサポート
- 立ち居と歩行が安定
- 蒸れにくいインソール
- 月型芯がしっかりしている
- 重量感はある(ただし疲れにくい)
メリット12個でデメリット1つ(私見は除く)です。
メリットとデメリットを詳しく解説するために、パーツ別に見ていきましょう。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
下記にて3つのパーツを図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性がわかる)
アッパーとは、足を包みこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
本革
バランスワークスSPH4610は、本革素材を使用。
本革は、足に馴染みやすく通気性があります。
防水
バランスワークスの中でもSPH4610を選んだ理由の1つは防水であること。
天候を気にしないと靴選びの時間が短縮できるのでおすすめ!
外羽根
バランスワークスの中でもSPH4610を選んだ理由の1つが外羽根(そとばね)であること。
外羽根の最大のメリットは、サイズ調整がしやすいこと。
画像のように紐をとると開くことができる形状を外羽根と言います。
月型芯の素材がよい
月型芯とは、カカトを形成する素材のこと。
内蔵されているので、画像では見えないのですが、強いて言えば、指先のグレー色の部分になります。
月型芯がしっかりしていないと歩行が安定しないので疲れやすいので注意しましょう!
またカカト形状が脱げきにくいとも感じました。
靴ズレしにくいカカトの形状だと感じました。
アッパーまとめ
- メリット:本革
- メリット:防水
- メリット:外羽根
- メリット:コスパ抜群
- メリット:月型芯がしっかりしている
クッション(履き心地がわかる)
続いて、クッションを見ていきましょう。
クッションは、足の裏から体重や加重を支えるパーツ。
疲れにくい
バランスワークスSPH4610は、クッション性に優れていました。
まずクッション素材に厚みがあるので疲れにくい。
インソール入り
さらにバランスワークスSPH4610はインソールが入っていました。
インソールには、デコボコがありました。
これにより足に密着しないので蒸れにくくなります。
インソールを平置きすると分かりますが、中央部に「くぼみ」があります。
この「くぼみ」は疲れにくい足のポジションを実現するためのもの。
バランスワークスのネーミングの由来にもなっている機能
バランスワークスSPH4610のインソールで1番薄い部分は、3.77mm。
バランスワークスSPH4610のインソールで1番厚い部分は、9.52mm。
土踏まず付近に厚みがありました。
指先の部分が土踏まず部分なのですが、かなり「えぐれて」いるのが分かります。
この「えぐれ」が土踏まずに沿った形状なので疲れにくい(アーチサポート)。
土踏まずをはじめ足には橋(アーチ)状の構造(アーチ)があります。
この構造は立ち居や歩行することで、徐々に橋状が崩れていくのが通常。
アーチが崩れると疲れを感じます。
アーチサポートとは、その崩れを防止してくれる形状のことです。
トーアップ形状
バランスワークスSPH4610は、トーアップ形状。
トーアップ形状は、つまずき防止と歩きやすくする効果があります。
クッションと靴底の形状が歩行と立ち居を安定させます。
履いて驚いたのですが、他の革靴では感じえない安定感。
SPH4610に限らず、バランスワークス最大の特徴です。
重量感はある(ただし疲れにくい)
安定感の代償は、重量感があること。
26.5cmで451gありました。
重量がある理由
- 滑りにくい
- すり減りにくい
- バランスが取れる設計
バランスワークスの最大の特徴である安定感は、素材と設計によるもの。
安定感がある代わりに少し重たくなります。
靴の良し悪しは重さでは決まらない
靴の良し悪しは重量では決まりません。
1番重要なのは、フィッティング性です。
フィッティング性は、靴を作る段階の型で決まります。
メーカーによっては、ドイヒーな型を使用しているメーカーもありますが、ムーンスターさんは問題なし!
クッションまとめ
- メリット:疲れにくい
- メリット:トーアップ
- メリット:インソール入り
- メリット:アーチサポート
- メリット:立ち居と歩行が安定
- メリット:蒸れにくいインソール
- デメリット:重量感はある(ただし疲れにくい)
靴底(滑りにくさがわかる)
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくい
バランスワークスSPH4610は、滑りにくい靴底でした。
分かりにくいのですが、踏み出すときに重要な場所にだけ、ゴム素材を使用していました。
ゴムは地面と摩擦を起こしやすく、且つ溝(みぞ)も多いため、より摩擦を起こせるので滑りにくい!
こちらも分かりにくいのですが、カカトにすり減りにくい素材を使用していました。
歩行のメカニズムからも1番最初に着地するカカトの外側からすり減ります。
靴底まとめ
- メリット:滑りにくい
- メリット:立ち居と歩行が安定
ムーンスターのバランスワークスのレビューと評価のまとめ
当記事では、ムーンスターのバランスワークスをレビューしました。
バランスワークスは、スニーカーのような履き心地であるもののドレスシューズの外見を残した革靴ブランド。
防水や雪上防滑、靴底からの通気、ワイド設計など多数のラインナップがありました。
ご自身にあった機能のバランスワークスを選んでみてください!
SPH4610のおすすめ理由
- 防水
- 外羽根
- 滑りにくい
防水で天候を気にせずに、靴を選ぶことができます。
また外羽根形状で、サイズ調整に幅が効きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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