どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、屋根で滑りにくい靴の屋根やくん02をレビューしました。
「安い屋根作業の専用シューズがほしい」
「断熱材の入った屋根作業シューズを探している」
「滑りにくい屋根作業シューズについて知りたい」
価格の安い屋根作業の専用シューズを探している方におすすめします。
タップできる目次
屋根やくん02とは?サイズ感と重量をレビュー
屋根やくん02は、株式会社丸五が開発した屋根作業の専用シューズです。
丸五は、地下足袋のリーティングカンパニー。
地下足袋以外でも安全靴などワークシューズに強いメーカーです。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥3,560〜(通販による) |
サイズ | 23.0~28.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
断熱性 | ★★★☆☆(星3つ) |
フィッティング性 | ★★★☆☆(星3つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 屋根作業の現場 |
そもそも地下足袋で屋根作業する方が多いでしょう。
そのため、丸五も製品開発する情報を得やすかったと推測します。
地下足袋でも良いのですが、断熱材が入っていたり、現場までの靴との脱ぎ履きのしやすさで言えば、屋根作業の専用シューズの方が楽。
なにより、断熱材で「低音やけど」しにくいのがおすすめ!
屋根作業用というコアな現場向けですが、丸五は3製品もラインナップしていました。
その中でも屋根やくん02は、価格の安い製品です。
ちなみに、屋根やくん02は23.0cmからのサイズ展開がありました。
女性サイズの展開もあります。
その場合には、屋根やくん02じゃなくて「屋根やちゃん02」なんじゃないかと思った人は、心に留めておきましょう。
丸五さんの社内でもおもんない人がいう冗談だと思うけど、言ってしまいました・・・・
重量
気を取り直して、重量について見ていきます。
屋根やくん02の重量は、27.0cmで361gでした。
安全靴のようにつま先に先芯が入っていない靴の中では、割と重い方かなと。
しかし、重いといっても多少のことなので、気になりません。
サイズ感
屋根やくん02のサイズ感は、普段履きスニーカーと比較して少し大きめ。
普段履きスニーカーとは、アシックスやプーマなどのスポーツメーカー品ですね。
普段履きスニーカーが27.5cmなのに対して、屋根やくん02は27.0cmでした。
普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm
屋根作業の靴
屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
丸五の屋根やくん02を詳しくレビューします
ここからは、丸五の屋根やくん02を詳しくレビューします。
メリットとデメリットは下記のとおり。
- 安い
- ベロの素材が厚手
- 履き口まわりの素材が厚い
- カカトでしっかり引っかかる
- マジックテープ1本でサイズ調整
- カカトでしっかりフィット
- 断熱材が入っている
- 滑りにくい
留め具がマジックテープ1本なので不安
メリットとデメリットを詳しくみるために、パーツ別に解説しました。
靴は、大きく分けて3つのパーツに分けることが可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーとは、足を包みこむパーツ。
フィッティング性や通気性に関係します。
屋根やくん02は、一見普通のスニーカーです。
しかし、意外とフィッティング性が高く感じました。
意外というと丸五さんに失礼なのですが笑
通気性あり
全体的に、通気口がありました。
オフホワイトではない、真っ白い部分ですね
メッシュ素材を使用しているので、通気性が高い!
靴において通気性を発揮するには、足の動きによるメカニズムからもつま先に通気口を設定する必要があります。
しっかりつま先にありましたので大丈夫ですね。
ベロに厚みがある
足の甲に当たる部分をベロやシュータンと呼びます。
このベロの素材に厚みがありました。
ベロに厚みがあることで、サイズ調整がしやすくなり、さらに足あたりもよくなります。
履き口まわりも肉厚
足をいれる部分を履き口(はきぐち)と呼びます。
履き口の素材もベロと同様に厚みがありました。
足にフィットしやすく、足あたりがよくなる効果があります。
脱げにくい構造
カカトの先端がつま先方向にすこしだけ曲がっています。
これにより脱げにくくなりました。
マジックテープや靴ヒモなどサイズ調整の留め具のない、スリッポンなどによく見られる構造。
マジックテープ1本
屋根やくん02は、マジックテープ1本でサイズ調整します。
そのため、脱ぎ履きがラクラク。
現場に到着後に、靴を履き替えやすいでしょう。
アッパーまとめ
- メリット1:安い
- メリット2:ベロの素材が厚手
- メリット3:履き口まわりの素材が厚い
- メリット4:カカトでしっかり引っかかる
- メリット5:マジックテープ1本でサイズ調整
- デメリット1:留め具がマジックテープ1本なので不安
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて見ていきましょう。
クッションは、足の裏から体重や荷重を支えるパーツ。
疲れにくさや断熱性に関係します。
屋根やくん02のクッション素材の厚みは、厚くもなく薄くもないくらい。
動きやすさと疲れにくくなる衝撃吸収を両立している印象です。
クッションが薄い薄底だと動きやすくなり、厚みのある厚底だと疲れにくくなるの一般的。
断熱性
クッションの中にフェルト素材が入っています。
フェルト素材により断熱性が高まりました。
屋根は、黒っぽい汚い砂浜並みに熱を吸収します。
クッションまとめ
- メリット6:カカトでしっかりフィット
- メリット7:断熱材が入っている
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
屋根やくん02の靴底は、全面ゴム素材です。
滑りにくい素材を全面に使用していました。
多少重たくなる反面、安全性はアップします。
もちろん、屋根やくん02は滑りにくい靴底。
屋根やくん02は、ツルツルの屋根と濡れた屋根に対しての滑りに強い形状だと感じました。
その他、屋根にある土ほこりや粉塵での滑りは、得意ではないようにも感じます。
屋根作業では、しゃがみ動作が多いです。
靴底に全面ゴム素材を使用してしまうと、屈曲しにくいと思っていたのですが、しっかり対応していました。
靴が足と連動して曲がる部分に、屈曲しやすいように、線が入っています。
靴底まとめ
- メリット8:滑りにくい
丸五の屋根やくん02のレビューをまとめます
当記事では、屋根やくん02をレビューしました。
屋根やくん02は、丸五が開発した屋根作業の専用シューズ。
丸五は屋根作業の専用シューズを複数ラインナップしています。
ただ、安いだけではなく、最低限の機能と細かいこだわりを感じる製品です。
滑りにくいし足にフィットしました。
マジックテープ1本によるフィッティングなので、脱ぎ履きしやすい反面、脱げてしまう可能性もあるので注意が必要です。
とりあえず屋根作業シューズを1足ほしい方や屋根清掃で濡れた屋根での作業をする方におすすめでしょう。
それでは簡単に記事をまとめます。
屋根やくん02のメリットは下記のとおり。
- 安い
- ベロの素材が厚手
- 履き口まわりの素材が厚い
- カカトでしっかり引っかかる
- マジックテープ1本でサイズ調整
- カカトでしっかりフィット
- 断熱材が入っている
- 滑りにくい
デメリットは1つです。
留め具がマジックテープ1本なので不安
最後までお読みいただきありがとうございました。
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