どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、屋根で滑りにくい靴のマンダムルーフ#5をレビューしました。
「屋根で滑りにくい靴がほしい」
「先芯の入った屋根作業シューズを探している」
「やけど対策に断熱性の高い屋根作業シューズがほしい」
実際に履いてみて「足にフィットする、ニット素材で快適、滑りにくい」という感想を持ちました。
屋根作業の中でも、安全性の指定がある現場の方におすすめ!
タップできる目次
マンダムルーフ#5とは?重量やサイズ感をご案内
マンダムルーフ#5とは、株式会社丸五が開発した屋根作業シューズです。
丸五は、足袋と作業靴のリーディングカンパニー。
足袋は屋根作業でも使用されているので、ユーザーから意見を聞いて商品を開発したのでしょう。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥4,584〜(通販による) |
サイズ | 24.5~28.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
断熱性 | ★★★★☆(星4つ) |
フィッティング性 | ★★★★☆(星4つ) |
耐久性 | ★★★☆☆(星3つ) |
おすすめの使用環境 | 屋根作業の現場 |
丸五は、屋根作業シューズを「屋根やくん」と「マンダムルーフ」の2ブランドで展開。
マンダムルーフは、安全靴のような先芯が入ったタイプです。
屋根やくんには、先芯はありません。
おそらくカラーリングが違うだけかなと。
マンダムルーフの先芯の強度は、JSAAのB種をクリアしていました。
軽作業用という区分ですね。
ただし、屋根作業においては軽作業ですし、問題ないはず。
安全性に関しては、現場に確認しましょう。
重量とサイズ感
ここからはマンダムルーフ#5の重量とサイズ感を見ていきましょう。
まずは重量からです。
重量
マンダムルーフ#5の重量は、27.0cmで449gです。
屋根作業シューズの中では重い部類でしょう。
ただし、理由がしっかりしているので、問題なし。
重い理由
- 巻き上げソール
- 先芯入り(JSAAのB種)
- フィッティング性を高める工夫
詳しくは次項で解説しますが、すべて安全性に関係することです。
重い理由が、悪い理由ではないので、ご安心ください。
また、靴の良し悪しは、重量ではありません。
足にそもそもフィットしないと、靴ズレや転倒、疲労蓄積の可能性がありました。
いくら軽くてもフィッティング性が悪いと疲れるしトラブルの元な訳ですね。
サイズ感
マンダムルーフ#5のサイズ感は、普段履きスニーカーと同じでOK。
普段履きスニーカーとは、ナイキやプーマなどのスポーツメーカー品です。
普段履きスニーカーで27.5cmですが、マンダムルーフ#5も28cmでした。
サイズ選びのご参考までに、筆者の靴のサイズをご案内。
普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm
屋根作業の靴
屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm
ヤネグリップ ⇒ 26.5cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
丸五のマンダムルーフ#5を詳しくレビュー
ここからは、丸五のマンダムルーフを詳しくレビューします。
メリットとデメリットは下記のとおり。
- 通気性がある
- ベロが厚手
- 先芯入り(B種)
- マジックテープ2本
- 破損しにくい構造
- フィッティング性が高い
- マジックテープが互い違い
- カカトにもマジックテープ
- 断熱材がある
- インソール入り
- 液体で滑りにくい靴底
- 巻き上げソールで滑りにくい
- 粉では滑る
- 重い(理由あり)
メリットとデメリットをパーツ別に詳しくみていきます。
靴は大きく分けて3つに分けることが可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが靴のどこに当たるか図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーは、足を包むこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
フィッティング性が高い
マンダムルーフ#5は、フィッティング性の高さを感じました。
その他、通気性と安全性にも優れます。
まずはフィッティング性から見ていきましょう。
マジックテープ2本で互い違いに配置
2本のマジックテープでサイズ調整します。
マジックテープは、本数でフィッティング性と利便性が変わりました。
マジックテープ
- 3本・・・フィッティング性高いが、脱ぎ履きしにくい
- 1本・・・フィッティング性低いが、脱ぎ履きしやすい
マジックテープ2本は、中間であるので無難な仕様ですね。
画像のとおり、マジックテープが互い違いになっています。
互い違いにすることで、脱げにくさを感じました。
ベルト仕様
マジックテープの折り返すポイント周辺がベルト仕様でした。
ほどんどのメーカーが全面マジックテープの中コストかけてベルト使用にしています。
全面マジックテープですと、折り返しがしにくいのでフィッティング性が少し低く感じていました。
折り返しが真鍮(しんちゅう)
折り返すポイントに真鍮を使用していました。
真鍮であれば、破損することも少ないので力いっぱい締めることができます。
カカトにもマジックテープ
カカトにもマジックテープを使用していました。
ヒールロックと呼ぶそうです。
これは斬新ですよね。
カカト裏にもクッションあり
カカト裏にカカトをホールドするクッションがありました。
先ほどのヒールロックを強く締めても、カカトが痛くなりません。
ベロが厚手
ベロ素材が厚手で足あたりよかったです。
ローコストでサイズ感を調整しやすい手法であり、ベターですね。
しゃがんでも足が痛くなりにくいでしょう。
先芯入り
マンダムルーフ#5はつま先に先芯が入っていました。
先芯は、JSAAのB種をクリアしています。
安全靴から派生したプロスニーカーという部類。
しかし、B種以上のプロスニーカーOKな現場であれば、屋根ではなくても使用可能。
屋根作業がそこまでない方は、応用可能なプロスニーカー仕様の屋根作業シューズをおすすめします。
アッパーまとめ
- メリット:通気性がある
- メリット:ベロが厚手
- メリット:先芯入り(B種)
- メリット:マジックテープ2本
- メリット:破損しにくい構造
- メリット:フィッティング性が高い
- メリット:マジックテープが互い違い
- メリット:カカトにもマジックテープ
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて見ていきましょう。
クッションは、足の裏から体重を支えるパーツ。
疲労や断熱性、屈曲性に関係します。
薄底と厚底の中間くらい
マンダムルーフ#5のクッションの厚みは、薄くもなく厚めでもありませんでした。
ちょうど中間くらいです。
クッションの厚みが薄いと動きやすく、厚いと疲れにくい。
断熱材入り
屋根作業シューズであれば、クッションの厚みは薄めです。
その理由は、動きやすく屈曲しやすいため。
しかし、中間くらいの厚みになったのは、断熱材を多く入れたためでしょう。
夏場など熱を吸収した屋根は、やけどの可能性もあります。
よって断熱性は屋根作業シューズにとって重要!
インソール入り
インソールが入っていました。
クッション性が良いインソールとは、言えませんが取り外せるのは良いですね。
取り外せるとサイズ感があまり変わらず、市販のインソールと交換しやすいですね。
クッションまとめ
- メリット:断熱材がある
- メリット:インソール入り
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
液体で滑りにくい靴底
マンダムルーフ#5の靴底は滑りにくい靴底でした。
特に、ツルツルした屋根や雨・洗浄後の濡れた屋根で滑りにくさを発揮するでしょう。
土ほこりや粉塵に対する滑りは、なんとも言えません。
屋根作業シューズに限らず、「液体と粉のどちらでも滑りにくい」という靴底はいまだに開発されていません。
私の見た限りではマンダムルーフ#5は、液体に対する滑りに向いた製品です。
粉に対応した屋根作業シューズは、ミドリ安全のトビスニがおすすめ!
巻き上げソール
巻き上げソールとは、靴底の素材がクッションまで貼り合わされた靴底です。
マンダムルーフ#5は、クッションに靴底と同じ素材を別で貼り合わせていました。
ですので、厳密には「巻き上げソールではない」という方もいるでしょうが、まぁ良いでしょう笑
デメリット改善
巻き上げソールは、ゴムをクッションに貼り合わせています。
そのため通常であれば、ゴムが硬いので、屋根作業で重要な屈曲性が低下するところ。
しかし、屈曲しやすいように重要な場所だけ、ゴムを少なめに使用していました。
靴底まとめ
- メリット:液体で滑りにくい靴底
- メリット:巻き上げソールで滑りにくい
丸五のマンダムルーフ#5のレビューをまとめます
当記事では、マンダムルーフ#5を解説しました。
マンダムルーフ#5は丸五が開発した屋根作業シューズです。
JSAAのB種クリアしたプロスニーカーでもありました。
巻き上げソールで滑りにくい。
また高いフィッティング性で靴が脱げにくく、作業性に優れました。
高い断熱性もあり、やけど対策もバッチリです。
それでは下記より簡単に記事をまとめます。
マンダムルーフ#5を履いて感じたメリットは下記のとおり。
- 通気性がある
- ベロが厚手
- 先芯入り(B種)
- マジックテープ2本
- 破損しにくい構造
- フィッティング性が高い
- マジックテープが互い違い
- カカトにもマジックテープ
- 断熱材がある
- インソール入り
- 液体で滑りにくい靴底
- 巻き上げソールで滑りにくい
デメリットは2つです。
- 粉では滑る
- 重い(理由あり)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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