【マンダムルーフ#5をレビュー】巻き上げソールの先芯入りの屋根作業シューズ

どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!

今回は、屋根で滑りにくい靴マンダムルーフ#5をレビューしました。

リョクシン
結論から申し上げますと、先芯入りの屋根作業シューズです。

「屋根で滑りにくい靴がほしい」

「先芯の入った屋根作業シューズを探している」

「やけど対策に断熱性の高い屋根作業シューズがほしい」

リョクシン
そんな方におすすめします。

実際に履いてみて「足にフィットする、ニット素材で快適、滑りにくい」という感想を持ちました。

屋根作業の中でも、安全性の指定がある現場の方におすすめ!

この記事の著者

靴の仕事歴11年・シューフィッター

リョクシン(松下智博)

ryokushin

プロフィール

靴の仕事歴12年の松下智博です。靴メーカーの株式会社リゲッタで営業してます。作業靴メーカーと靴の販売店で合計11年仕事しました。シューフィッターの資格も取得しメーカー営業と販売員、シューフィッターの目線から靴をレビューしています。Instagramもやってます。 プロフィール詳細

当ブログはメーカーからの商品提供はなく全て自費でレビューです。本記事には広告はふくまれています。

マンダムルーフ#5とは?重量やサイズ感をご案内

マンダムルーフ#5とは、株式会社丸五が開発した屋根作業シューズです。

丸五は、足袋と作業靴のリーディングカンパニー。

足袋は屋根作業でも使用されているので、ユーザーから意見を聞いて商品を開発したのでしょう。

評価項目詳細
価格¥4,584〜(通販による)
サイズ24.5~28.0cm
サイズ感普段履き比較:0.5cm小さめ推奨
カラー展開2色
断熱性★★★★☆(星4つ)
フィッティング性★★★★☆(星4つ)
耐久性★★★☆☆(星3つ)
おすすめの使用環境屋根作業の現場

丸五は、屋根作業シューズを「屋根やくん」「マンダムルーフ」の2ブランドで展開。

マンダムルーフは、安全靴のような先芯が入ったタイプです。

屋根やくんには、先芯はありません。

リョクシン
ワークマンにも色違いで、マンダムルーフを別注で販売してるようだね。

おそらくカラーリングが違うだけかなと。

マンダムルーフの先芯の強度は、JSAAのB種をクリアしていました。

軽作業用という区分ですね。

リョクシン
JSAAのB種ですと、現場によっては使用できない可能性もあります。

ただし、屋根作業においては軽作業ですし、問題ないはず。

安全性に関しては、現場に確認しましょう。

 

重量とサイズ感

ここからはマンダムルーフ#5の重量サイズ感を見ていきましょう。

まずは重量からです。

重量

マンダムルーフ#5の重量は、27.0cmで449gです。

屋根作業シューズの中では重い部類でしょう。

ただし、理由がしっかりしているので、問題なし。

リョクシン
下記が重い要因になります。

重い理由

  • 巻き上げソール
  • 先芯入り(JSAAのB種)
  • フィッティング性を高める工夫

詳しくは次項で解説しますが、すべて安全性に関係することです。

重い理由が、悪い理由ではないので、ご安心ください。

また、靴の良し悪しは、重量ではありません。

リョクシン
重要なのは、フィッティング性!

足にそもそもフィットしないと、靴ズレや転倒、疲労蓄積の可能性がありました。

いくら軽くてもフィッティング性が悪いと疲れるしトラブルの元な訳ですね。

サイズ感

マンダムルーフ#5のサイズ感は、普段履きスニーカーと同じでOK。

普段履きスニーカーとは、ナイキやプーマなどのスポーツメーカー品です。

普段履きスニーカーで27.5cmですが、マンダムルーフ#5も28cmでした。

リョクシン
27.5cmがないので、28cmですね。

サイズ選びのご参考までに、筆者の靴のサイズをご案内。

筆者の靴ラインナップ

普段履きのスニーカー

アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm

革靴

リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm

安全靴

ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm

屋根作業の靴

屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm
ヤネグリップ ⇒ 26.5cm

※足は狭めです。

ぜひ、参考にしてみてください。

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丸五のマンダムルーフ#5を詳しくレビュー

ここからは、丸五のマンダムルーフを詳しくレビューします。

メリットデメリットは下記のとおり。

メリット
  1. 通気性がある
  2. ベロが厚手
  3. 先芯入り(B種)
  4. マジックテープ2本
  5. 破損しにくい構造
  6. フィッティング性が高い
  7. マジックテープが互い違い
  8. カカトにもマジックテープ
  9. 断熱材がある
  10. インソール入り
  11. 液体で滑りにくい靴底
  12. 巻き上げソールで滑りにくい
デメリット
  1. 粉では滑る
  2. 重い(理由あり)

メリットとデメリットをパーツ別に詳しくみていきます。

靴は大きく分けて3つに分けることが可能。

靴のパーツ

  • アッパー
  • クッション
  • 靴底

この3つのパーツが靴のどこに当たるか図解しました。

 

靴のパーツの名称を解説

上から順番にアッパーから見ていきましょう。

 

アッパー(通気性)

靴のパーツのアッパーの場所について解説

アッパーは、足を包むこむパーツ。

通気性フィッティング性安全性に関係します。

フィッティング性が高い

マンダムルーフ#5は、フィッティング性の高さを感じました。

その他、通気性と安全性にも優れます。

まずはフィッティング性から見ていきましょう。

マジックテープ2本で互い違いに配置

2本のマジックテープでサイズ調整します。

マジックテープは、本数でフィッティング性と利便性が変わりました。

マジックテープ

  • 3本・・・フィッティング性高いが、脱ぎ履きしにくい
  • 1本・・・フィッティング性低いが、脱ぎ履きしやすい

マジックテープ2本は、中間であるので無難な仕様ですね。

 

画像のとおり、マジックテープが互い違いになっています。

互い違いにすることで、脱げにくさを感じました。

ベルト仕様

マジックテープの折り返すポイント周辺がベルト仕様でした。

ほどんどのメーカーが全面マジックテープの中コストかけてベルト使用にしています。

全面マジックテープですと、折り返しがしにくいのでフィッティング性が少し低く感じていました。

リョクシン
ベルト部分は、折り返しやすいので、よりフィットします。

折り返しが真鍮(しんちゅう)

折り返すポイントに真鍮を使用していました。

真鍮であれば、破損することも少ないので力いっぱい締めることができます。

カカトにもマジックテープ

カカトにもマジックテープを使用していました。

ヒールロックと呼ぶそうです。

これは斬新ですよね。

リョクシン
屋根作業シューズならではの仕様ですね。

カカト裏にもクッションあり

カカト裏にカカトをホールドするクッションがありました。

先ほどのヒールロックを強く締めても、カカトが痛くなりません。

ベロが厚手

ベロ素材が厚手で足あたりよかったです。

ローコストでサイズ感を調整しやすい手法であり、ベターですね。

しゃがんでも足が痛くなりにくいでしょう。

リョクシン
あ、言い忘れてた。足の甲に当たる部分をベロやシュータンと呼びます。

先芯入り

マンダムルーフ#5はつま先に先芯が入っていました。

先芯は、JSAAのB種をクリアしています。

安全靴から派生したプロスニーカーという部類。

リョクシン
B種であれば現場によっては安全性が足りないので使用できない可能性があります。

しかし、B種以上のプロスニーカーOKな現場であれば、屋根ではなくても使用可能。

屋根作業がそこまでない方は、応用可能なプロスニーカー仕様の屋根作業シューズをおすすめします。

アッパーまとめ

  • メリット:通気性がある
  • メリット:ベロが厚手
  • メリット:先芯入り(B種)
  • メリット:マジックテープ2本
  • メリット:破損しにくい構造
  • メリット:フィッティング性が高い
  • メリット:マジックテープが互い違い
  • メリット:カカトにもマジックテープ

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クッション(履き心地)

靴のパーツのクッションの場所について解説

続いて、クッションについて見ていきましょう。

クッションは、足の裏から体重を支えるパーツ。

疲労断熱性屈曲性に関係します。

薄底と厚底の中間くらい

マンダムルーフ#5のクッションの厚みは、薄くもなく厚めでもありませんでした。

ちょうど中間くらいです。

クッションの厚みが薄いと動きやすく、厚いと疲れにくい。

リョクシン
おそらく、断熱材をいれるために中間くらいの厚みになったと思います。

断熱材入り

屋根作業シューズであれば、クッションの厚みは薄めです。

その理由は、動きやすく屈曲しやすいため。

しかし、中間くらいの厚みになったのは、断熱材を多く入れたためでしょう。

リョクシン
従来品の25%アップなんだとか

夏場など熱を吸収した屋根は、やけどの可能性もあります。

よって断熱性は屋根作業シューズにとって重要!

インソール入り

インソールが入っていました。

クッション性が良いインソールとは、言えませんが取り外せるのは良いですね。

取り外せるとサイズ感があまり変わらず、市販のインソールと交換しやすいですね。

クッションまとめ

  • メリット:断熱材がある
  • メリット:インソール入り

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靴底(すべりにくさ)

靴のパーツの靴底の場所について解説

最後に、靴底について見ていきましょう。

靴底は、地面に接地するパーツ。

滑りにくさに関係します。

液体で滑りにくい靴底

マンダムルーフ#5の靴底は滑りにくい靴底でした。

特に、ツルツルした屋根や雨・洗浄後の濡れた屋根で滑りにくさを発揮するでしょう。

土ほこりや粉塵に対する滑りは、なんとも言えません。

リョクシン
粉の粒子の硬度や大きさ、粘度によっても変わるので、難しいところですね。

屋根作業シューズに限らず、「液体と粉のどちらでも滑りにくい」という靴底はいまだに開発されていません。

私の見た限りではマンダムルーフ#5は、液体に対する滑りに向いた製品です。

粉に対応した屋根作業シューズは、ミドリ安全のトビスニがおすすめ!

リョクシン
下記の記事から選んで見てください。
もっと詳しく解説
【屋根でも滑らない靴とは?】屋根の作業・工事用のおすすめシューズ紹介!【屋根でも滑らない靴とは?】屋根の作業・工事用のおすすめシューズ紹介!

 

巻き上げソール

巻き上げソールとは、靴底の素材がクッションまで貼り合わされた靴底です。

マンダムルーフ#5は、クッションに靴底と同じ素材を別で貼り合わせていました。

ですので、厳密には「巻き上げソールではない」という方もいるでしょうが、まぁ良いでしょう笑

リョクシン
ようは滑りにくくて安全ということですね。

デメリット改善

巻き上げソールは、ゴムをクッションに貼り合わせています。

そのため通常であれば、ゴムが硬いので、屋根作業で重要な屈曲性が低下するところ。

しかし、屈曲しやすいように重要な場所だけ、ゴムを少なめに使用していました。

リョクシン
多少は、緩和されますね。

靴底まとめ

  • メリット:液体で滑りにくい靴底
  • メリット:巻き上げソールで滑りにくい

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丸五のマンダムルーフ#5のレビューをまとめます

当記事では、マンダムルーフ#5を解説しました。

マンダムルーフ#5は丸五が開発した屋根作業シューズです。

JSAAのB種クリアしたプロスニーカーでもありました。

リョクシン
安全性の基準が合えば、屋根ではなくも使用できます。

巻き上げソールで滑りにくい。

また高いフィッティング性で靴が脱げにくく、作業性に優れました。

高い断熱性もあり、やけど対策もバッチリです。

リョクシン
安全性の高い屋根作業シューズがほしい方におすすめ!

それでは下記より簡単に記事をまとめます。

マンダムルーフ#5を履いて感じたメリットは下記のとおり。

メリット
  1. 通気性がある
  2. ベロが厚手
  3. 先芯入り(B種)
  4. マジックテープ2本
  5. 破損しにくい構造
  6. フィッティング性が高い
  7. マジックテープが互い違い
  8. カカトにもマジックテープ
  9. 断熱材がある
  10. インソール入り
  11. 液体で滑りにくい靴底
  12. 巻き上げソールで滑りにくい

デメリットは2つです。

デメリット
  1. 粉では滑る
  2. 重い(理由あり)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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