どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、屋根で滑りにくい靴のヤネグリップYG-15をレビュー。
「疲れにくい屋根作業シューズを探している」
「清掃や雨で濡れた屋根でも滑りにくい靴がほしい」
「斜面でも滑りにくい屋根作業シューズを探している」
実際に履いてみて「クッション性抜群、滑りにくい、厚底の割りに屈曲しやすい」と言う感想を持ちました。
液体と粉の合わさった屋根で1番滑りにくい靴底ではないかと思っています。
タップできる目次
ヤネグリップYG-15とは?重量やサイズ感をご案内!
ヤネグリップYG-15とは、ミドリ安全が開発した屋根作業シューズ。
ミドリ安全はワークシューズのトップメーカーです。
屋根だけではなく、様々な仕事のシーンに合わせて商品ラインナップがありました。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥3,570〜(通販による) |
サイズ | 23.5~29.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
断熱性 | ★★★★☆(星4つ) |
フィッティング性 | ★★★☆☆(星3つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 屋根作業の現場 |
医療や食品、建築向けの商品展開がとても多いです。
上記の業界って市場が大きいので、商品展開は増えますよね?
しかし、ミドリ安全の凄いところは、屋根作業というコアな現場向けでも複数の商品をラインナップしていること。
その屋根作業シューズの中でもヤネグリップYG-15は、水や液体でも滑りにくい靴底。
また、他の屋根作業シューズと異なりクッション素材に厚みのある厚底でした。
厚底のため、しゃがむ時に重要な「屈曲」がしにくいと思っていましたが、そこまででもありません。
ヤネグリップの靴底は、雨や清掃で濡れた屋根でも滑りくいところ。
また、「粉塵や土ほこり」+「水」の屋根でも多少ですが、滑りにくいでしょう。
「多少滑りにくい」と言うのは、靴底の機能において粉塵などの「粉モノ」と水などの「液体」この2つで滑りにくい製品は、どこを探してもないからです。
屋根の素材や作業内容によっても変わるので、いろいろ試してみる他ないと思っています。
重量とサイズ感
ここからは重量とサイズ感について見ていきましょう。
まずは、重量です。
ヤネグリップYG-15は、26.5cmで388gです。
意外と重たいので、おそらく下記が関係しているかなと。
重い理由
- 軽量だが先芯が入り
- 靴底が全面ゴム素材
- クッションが厚底
機能性を高めるためなので仕方なしですね。
クッションが厚底なので、疲れにくいですし、断熱性もありました。
ただ軽ければ良い靴という訳でもないので、作業靴であれば機能と安全性を重視することをおすすめします。
サイズ感
ヤネグリップYG-15のサイズ感は、普段履きスニーカーと比較して大きめ。
普段履きスニーカーとは、アディダスやナイキなどのスポーツメーカー品。
普段履きスニーカーが27.5cmに対して、ヤネグリップYG-15は26.5cmでした。
同じメーカーでも機能や設計が変われば、サイズ感が違うことは十分にありました。
その典型例ですね!
普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm
屋根作業の靴
屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm
ヤネグリップ ⇒ 26.5cm
※足は狭めです。
ミドリ安全のヤネグリップYG-15を詳しくレビュー
ここからは、ミドリ安全のヤネグリップYG-15を詳しくレビューします。
ミドリ安全のヤネグリップYG-15のメリットとデメリット下記のとおり。
- 安い
- 先芯いり
- カカトでホールド
- マジックテープ2本で調整
- トーアップ
- 厚底で疲れにくい
- 厚底で断熱性高い
- 濡れた屋根でも滑りにくい
厚底で屈曲しやすくはない
パーツ毎にメリットとデメリットを見ていきましょう。
靴は、大きく分けて3つのパーツに分かれます。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーとは、足を包むこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
マジックテープ
マジックテープによるフィッティングでした。
靴ヒモですと「ほどける」心配があります。
ダイヤル式ですと屈曲の多い屋根作業では、緩みやすい。
マジックテープ2本
マジックテープのフィッティング性や利便性はその本数で決まります。
1本だと利便性が高いもののフィッティング性が低い。
3本だとフィッティング性が高いものの利便性が低い。
カカトでしっかりホールド
カカトでしっかりホールドできました。
当たり前ですが屋根作業用なので脱げる訳にはいきません。
よって、カカトはかなり細身な印象です。
先芯いり
先芯の強度は、JSAAのB種をクリアしています。
靴自体もJSAAのB種クリアしていますので、プロスニーカー扱い。
B種は軽作業用なので、作業環境を選ぶものの認定があるとないのとでは大きな違いがあります。
アッパーまとめ
- メリット:安い
- メリット:先芯いり
- メリット:カカトでホールド
- メリット:マジックテープ2本で調整
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて見てきましょう。
クッションとは、足の裏から体重や荷重を支えるパーツ。
疲労や履き心地に関係します。
厚底
ヤネグリップYG-15のクッションはかなり厚みのある厚底です。
厚底は、衝撃吸収性にすぐれるので疲れにくい。
ただし、動作性には劣ると言われます。
トーアップ
つま先がつり上がった形状をしています。
この形状をトーアップといい、つまずき防止効果がありました。
また、動きやすさもアップします。
厚底すぎて断熱性あり
ここまで厚底ですと断熱材なしでも良さそうです笑
屋根は、熱を吸収していますので、最悪のケースでは低温やけどになることも・・・
厚底である必要はありませんが、断熱効果の有無は確認するべきでしょう。
クッションまとめ
- メリット:トーアップ
- メリット:厚底で疲れにくい
- メリット:厚底で断熱性高い
- デメリット:厚底で屈曲しやすくはない
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について解説します。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
液体で滑りにくい
主に液体で滑りにくい靴底だと思っています。
土ほこりや粉塵の粉モノでの滑りにくさを発揮するには、それらを弾き飛ばす必要がありました。
そういった靴底ではありませんね。
私の目視ですが、関東の大きな製菓工場で、この靴底のヤネグリップYG-15に似たの白色の靴を履いていました。
製菓工場なので、粉が床にあります。
さらに、清掃で熱湯を使用するとのこと。
そこでこのヤネグリップYG-15に似た製品を使用することで問題なしの模様。
つまり表立っては言えないが「液体+粉」でも多少は滑りにくいという事ですかね。
それがヤネグリップたる由縁かなと。
靴底まとめ
- メリット:濡れた屋根でも滑りにくい
ミドリ安全のヤネグリップYG-15のレビューまとめ
当記事ではヤネグリップYG-15を解説しました。
ヤネグリップYG-15は、ミドリ安全が開発した屋根作業シューズです。
ミドリ安全は、屋根作業シューズも複数ラインナップ。
ヤネグリップYG-15は、その中でも厚底で疲れにくいし断熱性もあります。
また液体での滑りにも強いでしょう。
JSAAのB種をクリアしていますし、軽作業用としても使用可能です。
屋根作業で疲れやすい人におすすめします!
それでは下記より、ヤネグリップYG-15のレビューをまとめます。
ヤネグリップYG-15のメリットは下記のとおり。
- 安い
- 先芯いり
- カカトでホールド
- マジックテープ2本で調整
- トーアップ
- 厚底で疲れにくい
- 厚底で断熱性高い
- 濡れた屋根でも滑りにくい
ヤネグリップYG-15のデメリットは1つ。
厚底で屈曲しやすくはない
最後までお読みいただきありがとうございました。
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