【トビスニTS-115Nをレビュー】屈曲作業に特化した屋根作業用シューズ

どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!

今回は、屋根で滑りにくい靴トビスニTS-115Nについてレビュー。

リョクシン
結論から申し上げますと、屈曲作業に特化した屋根作業用シューズです。

「屋根作業で安全性を向上したい」

「屈曲の多い現場でストレスなく作業したい」

「断熱性のある屋根作業用シューズでやけど防止したい」

リョクシン
そんな方におすすめする製品です。

実際に履いてみて「屈曲しやすい、先芯が当たらない、ストレスを感じにくい」という感想を持ちました。

屈曲作業の多い方におすすめします!

 

この記事の著者

靴の仕事歴11年・シューフィッター

リョクシン(松下智博)

ryokushin

プロフィール

靴の仕事歴12年の松下智博です。靴メーカーの株式会社リゲッタで営業してます。作業靴メーカーと靴の販売店で合計11年仕事しました。シューフィッターの資格も取得しメーカー営業と販売員、シューフィッターの目線から靴をレビューしています。Instagramもやってます。 プロフィール詳細

当ブログはメーカーからの商品提供はなく全て自費でレビューです。本記事には広告はふくまれています。

トビスニTS-115Nとは?サイズ感をご案内

トビスニTS-115Nとは、ミドリ安全が開発した屋根作業の専用シューズ。

ミドリ安全は、働く現場には欠かせないメーカーさんです。

屋根作業の他、医療や食品、建築関係の安全靴や作業靴を多数ラインナップ。

評価項目詳細
価格¥3,800〜(通販による)
サイズ23.5~30.0cm
サイズ感普段履き比較:0.5cm小さめ推奨
カラー展開2色
断熱性★★★☆☆(星3つ)
フィッティング性★★★★★(星5つ)
耐久性★★★★☆(星4つ)
おすすめの使用環境屋根作業の現場

その中でもトビスニは、鳶職の方など屋根作業に向けた製品です。

かなりコアなラインナップでミドリ安全のユーザー目線の商品開発らしさがでていました。

重たいモノが落下しても、足を保護する先芯が入った製品で、先芯の強度は、JSAA規格で1番安全性の高いのA種です。

リョクシン
JASSのA種あれば、大方の作業現場で問題ないでしょう。

屋根専用なので、高所作業用とは違うので、その点ご注意ください。

先芯が入った屋根作業の専用シューズって、「つま先が先芯に当たって痛い」という意見が多い靴でした。

しかしトビスニTS-115Nは、先芯が気にならない構造のため、問題ありません。

リョクシン
屋根専用は、足が複雑な動きをする「屈曲」がありますので、嬉しいですね。

屈曲するときに、先芯が当たって痛いを軽減してくれるのは助かります。

サイズ感

サイズ感は、普段履きスニーカーと同じでした。

普段履きスニーカーとは、ナイキやアシックスなどスポーツメーカー品。

普段履きスニーカーは27.5cmでしたが、トビスニTS-115Nも27.5cmでした。

リョクシン
ミドリ安全は大きめなイメージでしたが、トビスニは小さめなサイズ感ですね。

靴のサイズ選びのご参考に、筆者の所持している靴のサイズをご案内!

筆者の靴ラインナップ

普段履きのスニーカー

アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm

革靴

リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm

安全靴

ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm

屋根作業の靴

屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm

※足は狭めです。

ぜひ、参考にしてみてください。

ミドリ安全のトビスニTS-115Nを詳しくレビュー

ここからはミドリ安全のトビスニTS-115Nを詳しくレビュー

メリットデメリットは下記のとおりです。

メリット
  1. 安い
  2. 動きやすい
  3. 履き心地よい
  4. カカトでホールド
  5. 足にしっかりフィット
  6. つま先補強で耐久性アップ
  7. 先芯に当たらないインソール
  8. 2本のマジックテープでフィット
  9. 断熱材入り
  10. 滑りにくい靴底
  11. 粉や塵、土ほこりでも滑りにくい
デメリット
  1. 先芯が入っている
  2. 巻き上げソールではない

メリットとデメリットを詳しく見るために、パーツ別にみていきます。

靴は大きく分けて3つのパーツに分ける事が可能。

靴のパーツ

  • アッパー
  • クッション
  • 靴底

この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。

 

靴のパーツの名称を解説

上から順番にアッパーから見ていきましょう。

 

アッパー(通気性)

靴のパーツのアッパーの場所について解説

アッパーは、足を包むこむパーツ。

通気性フィッティング性安全性に関係します。

マジックテープ2本

マジックテープ2本でフィッティングします。

靴ヒモですと「ほどける」可能性がありました。

マジックテープであれば、ほどけて転落する心配もありません。

つま先補強がある

屋根作業の専用シューズって「屈曲」など複雑な履き方をします。

その中で気になったのが、つま先の剥がれ。

つま先が屋根に接地するケースもあり、その際に擦れて破れてしまうのです。

リョクシン
画像のとおり、トビスニTS-115Nはその心配がありませんでした。

スウェード風な素材で耐久性が高いです。

ツルツルのポリウレタン素材やメッシュ素材の製品よりは、長く持つでしょう。

カカトでホールド

カカト部分が細身で足にフィットします。

これも屋根作業の専用シューズの特徴ですね。

しっかり足にフィットしました。

全体的に良い

トビスニTS-115Nは、全体的に靴の形状がよかったです。

履き心地もよく、勝手に屈曲してくれる優れもの。

「しゃがむ」と行った靴を屈曲させる力を必要としません。

リョクシン
女性も履きやすいでしょう。

メッシュ素材で通気性もあるので、本当におすすめですね。

履き心地が良いので、別のトビスニですが普段履きにしていますw

屋根作業の専用シューズの中には、先芯が入っていない製品もあり、そちらを探されている方にはおすすめしません。

リョクシン
しかし、安全性が高いことに越したことないですし、そもそも衝撃の価格なので、先芯なしでも良い現場にでも履けない事はありませんね。

アッパーまとめ

  • メリット1:安い
  • メリット2:動きやすい
  • メリット3:履き心地よい
  • メリット4:カカトでホールド
  • メリット5:足にしっかりフィット
  • メリット6:つま先補強で耐久性アップ
  • メリット8:2本のマジックテープでフィット
  • デメリット1:先芯が入っている

 

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クッション(履き心地)

靴のパーツのクッションの場所について解説

続いて、クッションについて解説します。

クッションは足の裏から体重を支えるパーツ。

疲労履き心地断熱性に関係します。

カカトは衝撃吸収

後ろからトビスニTS-115Nを見た画像です。

割とクッションの素材が厚いのがわかりました。

これによりカカトにかかる衝撃を吸収してくれます。

リョクシン
筆者が履き心地よく感じたのは、このポイントもありました。

断熱効果あり

屋根の上は、夏場はもちろんの事、熱を集めるので熱いです。

白くない、黒っぽい汚い砂浜って、立っていられませんよね?

その感覚に近いです。

リョクシン
下手すると、「低温やけど」になる可能性もあるので注意しましょう。

先芯が当たって痛くないインソール

トビスニTS-115Nの好きなところは、インソールによって先芯が当たっても痛くないこと。

安全靴関係ってここ重要ですよね!

屋根作業って前述のとおり、本当に複雑は動き方をします。

リョクシン
先芯対策は、嬉しいですね。

クッションまとめ

  • メリット9:断熱材入り
  • メリット7:先芯に当たらないインソール
  • デメリット2:巻き上げソールではない

巻き上げソールではないのが、少し残念でした。

巻き上げソールだと、クッション側にも靴底があるので、滑りにくくなります。

しかし、トビスニのコンセプトは「屈曲作業のしやすさ」にあるので、巻き上げは屈曲しにくいので、採用しなかったと推測しました。

リョクシン
仕方のないことですね。

 

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靴底(すべりにくさ)

靴のパーツの靴底の場所について解説

最後に、靴底について解説します。

靴底は、地面に接地するパーツ。

滑りにくさに関係します。

トビスニTS-115Nの靴底は、屋根の中でも粉や塵、土ほこりでも滑りにくい靴底でした。

通常の屋根作業の専用シューズですと、靴底と屋根が摩擦を起こすことで、滑りにくくします。

しかし、靴底と屋根との間に、異物(粉や塵、土ほこり等)がある場合には、摩擦は起こせません。

リョクシン
トビスニの靴底は、異物を弾き飛ばす形状でもあるのです。

この靴底は、実は別の作業用シューズでも採用されています。

それは、製菓工場や製麺所、製パン工場、パン屋さん、和菓子屋さんなどの粉を使う食品工場や食品現場

全く同じ形状ですが、粉を使う現場では好評です。

リョクシン
2020年6月の段階では、粉職場用の靴底としては、1番良い靴底でした。

別の業界ですが、しっかりと実績のある靴底です。

屋根って思ったより粉塵や土ほこりがありました。

筆者も実際に、お城の屋根の清掃・電飾の点検作業を超間近で見学した経験があります。

リョクシン
通常のツルツルした床で滑りにくい靴底よりも、粉対策した靴底が最適だと、感じましたね。

靴底まとめ

  • メリット10:滑りにくい靴底
  • メリット11:粉や塵、土ほこりでも滑りにくい

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ミドリ安全のトビスニTS-115Nのレビューをまとめます。

当記事では、トビスニTS-115Nについて解説しました。

トビスニTS-115Nは、ミドリ安全が開発した製品です。

ミドリ安全は働く環境には欠かせないメーカー。

リョクシン
屋根作業の専用シューズなどコアな製品だけではなりません。

屋根作業の中でも最も靴と足にかかる「屈曲」におけるストレスを解消する製品です。

先芯が入っていますが、足に当たりにくく、当たってもインソールによって痛くありません。

断熱性もありますし、屋根作業には持って来いな製品でしょう。

リョクシン
先芯が不要な作業現場の方にもおすすめします。

それでは下記より簡単に記事をまとめます

トビスニTS−115Nを履いて感じたメリットは下記。

メリット
  1. 安い
  2. 動きやすい
  3. 履き心地よい
  4. カカトでホールド
  5. 足にしっかりフィット
  6. つま先補強で耐久性アップ
  7. 先芯に当たらないインソール
  8. 2本のマジックテープでフィット
  9. 断熱材入り
  10. 滑りにくい靴底
  11. 粉や塵、土ほこりでも滑りにくい

デメリットは2つです。

デメリット
  1. 先芯が入っている
  2. 巻き上げソールではない

最後までお読みいただきありがとうございました。

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