どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、屋根で滑りにくい靴のトビスニTS-115Nについてレビュー。
「屋根作業で安全性を向上したい」
「屈曲の多い現場でストレスなく作業したい」
「断熱性のある屋根作業用シューズでやけど防止したい」
実際に履いてみて「屈曲しやすい、先芯が当たらない、ストレスを感じにくい」という感想を持ちました。
屈曲作業の多い方におすすめします!
タップできる目次
トビスニTS-115Nとは?サイズ感をご案内
トビスニTS-115Nとは、ミドリ安全が開発した屋根作業の専用シューズ。
ミドリ安全は、働く現場には欠かせないメーカーさんです。
屋根作業の他、医療や食品、建築関係の安全靴や作業靴を多数ラインナップ。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥3,800〜(通販による) |
サイズ | 23.5~30.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
断熱性 | ★★★☆☆(星3つ) |
フィッティング性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 屋根作業の現場 |
その中でもトビスニは、鳶職の方など屋根作業に向けた製品です。
かなりコアなラインナップでミドリ安全のユーザー目線の商品開発らしさがでていました。
重たいモノが落下しても、足を保護する先芯が入った製品で、先芯の強度は、JSAA規格で1番安全性の高いのA種です。
屋根専用なので、高所作業用とは違うので、その点ご注意ください。
先芯が入った屋根作業の専用シューズって、「つま先が先芯に当たって痛い」という意見が多い靴でした。
しかしトビスニTS-115Nは、先芯が気にならない構造のため、問題ありません。
屈曲するときに、先芯が当たって痛いを軽減してくれるのは助かります。
サイズ感
サイズ感は、普段履きスニーカーと同じでした。
普段履きスニーカーとは、ナイキやアシックスなどスポーツメーカー品。
普段履きスニーカーは27.5cmでしたが、トビスニTS-115Nも27.5cmでした。
靴のサイズ選びのご参考に、筆者の所持している靴のサイズをご案内!
普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
軽技KA211 ⇒ 27.0cm
屋根作業の靴
屋根やくん03 ⇒ 27.0cm
トビスニ ⇒ 27.5cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
ミドリ安全のトビスニTS-115Nを詳しくレビュー
ここからはミドリ安全のトビスニTS-115Nを詳しくレビュー。
メリットとデメリットは下記のとおりです。
- 安い
- 動きやすい
- 履き心地よい
- カカトでホールド
- 足にしっかりフィット
- つま先補強で耐久性アップ
- 先芯に当たらないインソール
- 2本のマジックテープでフィット
- 断熱材入り
- 滑りにくい靴底
- 粉や塵、土ほこりでも滑りにくい
- 先芯が入っている
- 巻き上げソールではない
メリットとデメリットを詳しく見るために、パーツ別にみていきます。
靴は大きく分けて3つのパーツに分ける事が可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーは、足を包むこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
マジックテープ2本
マジックテープ2本でフィッティングします。
靴ヒモですと「ほどける」可能性がありました。
マジックテープであれば、ほどけて転落する心配もありません。
つま先補強がある
屋根作業の専用シューズって「屈曲」など複雑な履き方をします。
その中で気になったのが、つま先の剥がれ。
つま先が屋根に接地するケースもあり、その際に擦れて破れてしまうのです。
スウェード風な素材で耐久性が高いです。
ツルツルのポリウレタン素材やメッシュ素材の製品よりは、長く持つでしょう。
カカトでホールド
カカト部分が細身で足にフィットします。
これも屋根作業の専用シューズの特徴ですね。
しっかり足にフィットしました。
全体的に良い
トビスニTS-115Nは、全体的に靴の形状がよかったです。
履き心地もよく、勝手に屈曲してくれる優れもの。
「しゃがむ」と行った靴を屈曲させる力を必要としません。
メッシュ素材で通気性もあるので、本当におすすめですね。
履き心地が良いので、別のトビスニですが普段履きにしていますw
屋根作業の専用シューズの中には、先芯が入っていない製品もあり、そちらを探されている方にはおすすめしません。
アッパーまとめ
- メリット1:安い
- メリット2:動きやすい
- メリット3:履き心地よい
- メリット4:カカトでホールド
- メリット5:足にしっかりフィット
- メリット6:つま先補強で耐久性アップ
- メリット8:2本のマジックテープでフィット
- デメリット1:先芯が入っている
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて解説します。
クッションは足の裏から体重を支えるパーツ。
疲労や履き心地、断熱性に関係します。
カカトは衝撃吸収
後ろからトビスニTS-115Nを見た画像です。
割とクッションの素材が厚いのがわかりました。
これによりカカトにかかる衝撃を吸収してくれます。
断熱効果あり
屋根の上は、夏場はもちろんの事、熱を集めるので熱いです。
白くない、黒っぽい汚い砂浜って、立っていられませんよね?
その感覚に近いです。
先芯が当たって痛くないインソール
トビスニTS-115Nの好きなところは、インソールによって先芯が当たっても痛くないこと。
安全靴関係ってここ重要ですよね!
屋根作業って前述のとおり、本当に複雑は動き方をします。
クッションまとめ
- メリット9:断熱材入り
- メリット7:先芯に当たらないインソール
- デメリット2:巻き上げソールではない
巻き上げソールではないのが、少し残念でした。
巻き上げソールだと、クッション側にも靴底があるので、滑りにくくなります。
しかし、トビスニのコンセプトは「屈曲作業のしやすさ」にあるので、巻き上げは屈曲しにくいので、採用しなかったと推測しました。
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について解説します。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
トビスニTS-115Nの靴底は、屋根の中でも粉や塵、土ほこりでも滑りにくい靴底でした。
通常の屋根作業の専用シューズですと、靴底と屋根が摩擦を起こすことで、滑りにくくします。
しかし、靴底と屋根との間に、異物(粉や塵、土ほこり等)がある場合には、摩擦は起こせません。
この靴底は、実は別の作業用シューズでも採用されています。
それは、製菓工場や製麺所、製パン工場、パン屋さん、和菓子屋さんなどの粉を使う食品工場や食品現場。
全く同じ形状ですが、粉を使う現場では好評です。
別の業界ですが、しっかりと実績のある靴底です。
屋根って思ったより粉塵や土ほこりがありました。
筆者も実際に、お城の屋根の清掃・電飾の点検作業を超間近で見学した経験があります。
靴底まとめ
- メリット10:滑りにくい靴底
- メリット11:粉や塵、土ほこりでも滑りにくい
ミドリ安全のトビスニTS-115Nのレビューをまとめます。
当記事では、トビスニTS-115Nについて解説しました。
トビスニTS-115Nは、ミドリ安全が開発した製品です。
ミドリ安全は働く環境には欠かせないメーカー。
屋根作業の中でも最も靴と足にかかる「屈曲」におけるストレスを解消する製品です。
先芯が入っていますが、足に当たりにくく、当たってもインソールによって痛くありません。
断熱性もありますし、屋根作業には持って来いな製品でしょう。
それでは下記より簡単に記事をまとめます
トビスニTS−115Nを履いて感じたメリットは下記。
- 安い
- 動きやすい
- 履き心地よい
- カカトでホールド
- 足にしっかりフィット
- つま先補強で耐久性アップ
- 先芯に当たらないインソール
- 2本のマジックテープでフィット
- 断熱材入り
- 滑りにくい靴底
- 粉や塵、土ほこりでも滑りにくい
デメリットは2つです。
- 先芯が入っている
- 巻き上げソールではない
最後までお読みいただきありがとうございました。
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