どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、アシックスの安全靴『ウィンジョブCP306』をレビュー。

「掘削で靴内に土ほこりが入る」
「疲れにくい安全靴を探している」
「ダイヤルで脱ぎ履きラクラクのプロスニーカーがほしい」

実際に履いてみて「疲れにくい、脱ぎ履きラクラク、フィッティング性が高い」と効果を実感しました。
異物の入りにくいプロスニーカーをお探しの方におすすめ!
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ウィンジョブCP306とは?サイズ感と重量をご案内
ウィンジョブCP306とは、アシックスが開発したプロスニーカーです。
アシックスは、日本を代表するスポーツメーカー。
スポーツシューズのノウハウを活かした作業靴も多数ラインナップしています。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥12,980〜(通販による) |
サイズ | 22.5~30.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 3色 |
安全性 | ★★★★☆(星4つ) JSAA:A種 |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 一般作業現場、掘削、解体 |
アシックスは、作業靴の中でも安全靴とプロスニーカーに力を入れています。
ウィンジョブというシリーズでラインナップ。
ウィンジョブは、すべての製品が滑りにくくてフィッティングが抜群です。

立ち仕事で疲れにくい製品や細かく動く環境でも疲れにくい製品など。
細かいラインナップがあります。
ウィンジョブCP306は、その中でもダイヤル式で脱ぎ履きラクラクなプロスニーカー。

土ほこりの舞う掘削や粉塵の落ちる解体などでおすすめ!
安全靴のように安全性を試験しクリアした製品(プロスニーカー)なので安心です。
JSAAのA種を取得していますので、ほとんどの作業現場で使用可能でしょう。

安全性の指定は、現場毎に変わるので必ずご確認ください。
重量とサイズ感
ここからは重量とサイズ感をご案内します。
まずは重量から!
重量
ウィンジョブCP306は、24.0cmで387gです。
通気口のないプロスニーカーの割りには軽いでしょう。
しかし、靴の良し悪しは重量では測れません。

例え軽くてもフィッティング性が低いと足が靴の中で遊んでしまいます。
そうなると靴ズレや転倒など安全性や足のトラブルにもつながるので注意が必要。
フィッティング性は、靴を作る設計の段階で決まるのですが、アシックスであれば問題ありません。

サイズ感
ウィンジョブCP306のサイズ感は、ほんの少し大きめ。
ナイキやアシックス(ランニングシューズやオニツカタイガー)などの一般アパレルの靴との比較です。
一般アパレルの靴のサイズが27.5cmに対して、ウィンジョブCP306は27.0cmでした。

普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
アシックスのウィンジョブCP306を詳しくレビュー
ここからはアシックスのウィンジョブCP306を詳しくレビューします。
メリットとデメリットは下記のとおり。
- ダイヤル式
- 通気口がない
- つま先補強あり
- フィッティング性が高い
- インソール入り
- クッション性が高い
- ゲル素材で履き心地が長続き
- 滑りにくい靴底
- すり減りにくい靴底
- 価格が高い
- 通気性が低い
詳しく見るために、メリットとデメリットをパーツ別にみていきましょう。
靴は大きく分けて3つのパーツに分けることが可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー
アッパーとは、足を包みこむパーツ。
通気性やフィッティング性に関係します。
ダイヤル式
ダイヤル式なので、フィッティング性が高いのに脱ぎ履きがラクラクです。
靴ヒモとマジックテープのメリットを兼ね備えたのがダイヤル式。
ダイヤルの破損を防ぐカバー付きでした。

押して回すとサイズ調整できます。
引くと一気にフィッティングを解除できました。

フィッティング性が高い
ウィンジョブCP306は全体的にフィッティング性が高い設計でした。
見て分かるフィッティング性の高いポイントだけ上げていきます。
ベロが厚め
足の甲にあたる部分をベロやシュータンと呼びます。
このベロの素材に厚みがありました。
厚みのあるベロは、サイズ調整のしやすい製品の特徴です。

カカトでホールド
カカトでしっかり足をホールドできました。
ただ、細いだけじゃなくカカトを形成する素材がしっかりしています。
カカトから破れる方は、ぜひウィンジョブCP306を試してみてください。
通気口がない
ウィンジョブCP306は、通気口がありませんでした。
通気性を持たせるために、アッパーにメッシュ素材を配置する製品も市場にはあります。
しかし、その場合には土ほこりや粉塵が靴内に入る可能性があり、ストレスを感じました。

つま先補強あり
つま先が破れにくいように樹脂でコーティングがしてあります。
安全靴やプロスニーカーってつま先が破れがち。
その対策になります。

気休め程度ですが笑
反射材あり
反射材がありました。
夜間やトンネルなどの暗闇作業でもライトが当たれば、反射します。
視認性は、安全性を高めるので大事なポイントですね。
アッパーまとめ
- メリット:ダイヤル式
- メリット:通気口がない
- メリット:つま先補強あり
- メリット:フィッティング性が高い
- デメリット:価格が高い
- デメリット:通気性が低い
価格が高いことをデメリットにしました。
しかし、これだけハイスペックな製品が安くかったとすれば、世も末かなと感じます笑
クッション
続いて、クッションについて解説します。
クッションは、足の裏から体重を支えるパーツ。
疲れにくさと履き心地に関係します。
厚底
ウィンジョブCP306のクッションには厚みがありました。
厚みのあるクッションを厚底と呼びます。
厚底は、素材にもよりますが衝撃吸収に優れるので、疲れにくい!

FuzeGEL
カカトの下にアシックスの独自配合のゲル素材(FuzeGEL)があります。
アシックスのウィンジョブが疲れにくい最大のポイントは、ここにありました。
ゲル素材は、通常の靴に使われるクッションの発泡素材と異なり潰れにくい特徴があります。

クッション素材には、なるべく複数の素材を使用するべきです。
それだけ衝撃が吸収しやすく、ヘタリや変形防止が可能。
コストや手間がかかるのでしょうが、衝撃吸収をしっかり考えて開発していました。

冒頭のとおり、靴の良し悪しは重量ではなく、フィッティング性です。
ぜひ、店頭であれば、手に取るだけじゃなく履いてご検討ください。
トーアップ
つま先がつり上がった形状なのわかりますか?撮り方下手でスミマセン。。。
この形状をトーアップと言います。
つまずき防止と動作性アップのメリットがある形状。

インソール入り
インソールが入っています。
紙みたいなインソールではなく、しっかりした形状と素材でした。
クッションまとめ
- メリット:インソール入り
- メリット:クッション性が高い
- メリット:ゲル素材で履き心地が長続き
靴底
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
すべての方向に滑りにくい
アシックスのウィンジョブCP306の靴底は、タテヨコ斜めのすべての方向に滑りにくい。
普通にさらっと書きましたが、この靴底をユーザーがどれだけ待ち焦がれたかと言った靴底です。
たぶん、あっさり発売してきたので「すごいことやってのけた」とアシックスは思ってないでしょう笑

この靴底だけでも購入する価値ありますね。
しかも、この靴底すり減りにくいんですよ。
この靴底の別の製品を1年以上履いてみたのですが、全然すり減らなくてビックリしました。
屈曲しやすい・靴底が他パーツと連動
超細かいポイントですが、アシックスの靴底はクッションと連動する構造になっています。
簡単に言いますと、足の動きに連動して靴が屈曲しやすい構造。
「えっそんなの普通じゃん」とアシックスさんやユーザーさんには言われそうですが、ワーク市場では普通ではありません。

靴底まとめ
- メリット:滑りにくい靴底
- メリット:すり減りにくい靴底
アシックスのウィンジョブCP306のレビューまとめ
当記事では、アシックスのウィンジョブCP306をレビューしました。
ウィンジョブCP306はダイヤル式で通気口のないプロスニーカー(A種)。
フィッティング性が高いのに、脱ぎ履きがラクラクです。

疲れにくい設計と素材はさすがアシックスと行った感じ。
全方向に滑りにくいので、安全ですし、踏ん張りが減るので疲れにくいです。
価格だけ見ると高く感じますが、これだけのハイスペックであれば、納得。

異物をシャットアウトしたい方におすすめ!
それでは、下記より簡単に記事をまとめます。
ウィンジョブCP306のメリットは下記のとおり。
- ダイヤル式
- 通気口がない
- つま先補強あり
- フィッティング性が高い
- インソール入り
- クッション性が高い
- ゲル素材で履き心地が長続き
- 滑りにくい靴底
- すり減りにくい靴底
デメリットは2つです。
- 価格が高い
- 通気性が低い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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