どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、アシックスの安全靴『ウィンジョブCP304』をレビュー。

「ダイヤルの破損が気になる」
「ハイカットで足首をサポートしたい」
「掘削や解体で靴の中に異物が入ってきてストレス」

実際に履いてみて「疲れにくい、ダイヤルカバーがあって安心、異物が入らない構造」と大満足でした。
クラシックレッド×ブラックを購入しましたがかっこいいですね!
ウィンジョブCP304とは?サイズ感と重量をご案内!
ウィンジョブCP304とは、アシックスが開発したプロスニーカー(A種)。
アシックスとは、日本発の世界的スポーツメーカーです。
スポーツシューズの履き心地を活かした安全靴やプロスニーカーを多数ラインナップ。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥15,180〜 (通販による) |
サイズ | 22.5~30.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:同じサイズ推奨 |
カラー展開 | 4色 |
安全性 | ★★★★☆(星4つ) JSAA:A種 |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 一般作業現場、掘削、解体 |
プロスニーカーとは、安全靴から派生した安全靴と同様に安全性試験をクリアしたモノ。
安全靴はJIS規格T8101に対して、プロスニーカーはJSAAという基準をクリアしています。
超簡単に言うとプロスニーカーの方がスニーカーに近い作業性にすぐれる素材が使用できました。

アシックスは、安全靴やプロスニーカーを「ウィンジョブ」というシリーズでラインナップしています。
ウィンジョブCP304は、バスケットボールシューズみたいですね。
本当にかっこいい!

アシックスと同価格帯の製品や¥2,000位やすい程度のプロスニーカーを買うなら、アシックスを絶対におすすめします。
使い方にもよりますが、耐久性もバッチリ!
素材も隅々よい素材を使用しています。

重量
ウィンジョブCP304は、27.0cmで517gです。
ハイカットの安全靴・プロスニーカーの中でも少し重たいかも!
しかし、靴の良し悪しは重量ではありません。

いくら軽くても足にフィットしないと安全性の低下、足のトラブルにつながります。
靴ズレや足の変形、転倒事故ですね。
フィッティング性を高めるには、靴のそもそもの設計が大事。

しかし、アシックスなら大丈夫!
軽い靴って売りやすいんですよね。
そこを突いて商品開発するケースもありますが、あまり賛同はできませんね。

サイズ感
ウィンジョブCP-304のサイズ感は、ちょっとだけ大きめ。
ナイキやアシックス(スポーツシューズやオニツカタイガー)の一般アパレル品と比較しています。
一般アパレル品のサイズが27.5cmに対して、27.0cmでした。

普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
アシックスのウィンジョブCP304を詳しくレビュー
ここからは、ウィンジョブCP304を詳しくレビューします。
メリットとデメリットは下記のとおり。
- 通気口なし
- ダイヤル式
- ベロが厚手
- 反射材付き
- つま先補強あり
- ダイヤルカバー付き
- 履き口が足あたりよい
- カカトを形成する素材がよい
- トーアップ形状
- クッションが多層構造
- インソールが入っている
- すり減りにくい靴底
- すべての方向に滑りにくい
- 価格が高い
- 蒸れやすい
メリットとデメリットを詳しく見るために、パーツ別に解説しました。
靴は大きく分けて3つのパーツに分かれます。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが靴のどこに当たるか図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー
アッパーとは、足を包みこむパーツ。
フィッティング性と通気性に関係します。
通気口なし
ウィンジョブCP304には、通気口がありません。
プロスニーカーの中には、メッシュ素材を使用して通気性を高めた製品がありました。
確かに通気性は高いのですが、異物が靴の中に入ってきます。

急な雨に当たってしまうと靴下まで雨粒が貫通しますね。
ウィンジョブCP304は、通気口がないので異物や雨をブロック可能。
ただし、防水ではないので、雨対策としては気休め程度をお考えください。
ダイヤル式
ウィンジョブCP304は、ダイヤルでサイズ調整をします。
靴ヒモは、ほどける可能性があって危険ですし、マジックテープはフィッティング性で劣りました。
ダイヤル式は、その二つのデメリットを改善する新しいサイズ調整の留め具。

カバー付
ダイヤルのデメリットとして破損がありました。
無償で補修キットをダイヤルメーカーに依頼できますが、面倒くさい。
ということで、そもそも破損しにくい構造になっていました。

横から見るとこんな感じ。
しっかりカバーされていますね。
マジックテープもズレないようになっています。
ピッタリ「はまる」仕様でした。
マジックテープに粉がつきにくくなります。
ベロが厚手
足の甲に当たる部分をベロやシュータンと呼びます。
ウィンジョブCP304は、ベロが厚手でした。
足にフィットさせやすい構造です。

革のハイカットの安全靴では難しいことですね。
履き口でサポート
足をいれる最初の部分を「履き口(はきぐち)」と呼びます。
履き口の素材もベロと同様に厚みのある素材。
しっかり足首をサポートしてくれました。
カカトを形成する素材がよい
カカトを形成する素材がしっかりしていますね。
内蔵されているので、画像では見えませんが、黒い部分の裏あたりにある素材のこと。
フィッティング性に優れる構造であり素材でした。

反射材あり
反射材が付いてました。
夜間やトンネル、防音シート内など暗闇作業でもライトが当たると反射します。
視認性は安全性にも関係するので、プロスニーカーにとって重要ですね。
つま先補強あり
画像ではわかりにくいのですが、つま先に補強材がありました。
安全靴やプロスニーカーはつま先から破れて買い換えるパターンもあります。
ウィンジョブCP304は、樹脂素材で補強されているので、耐久性がありました。
アッパーまとめ
- メリット:通気口なし
- メリット:ダイヤル式
- メリット:ベロが厚手
- メリット:反射材付き
- メリット:つま先補強あり
- メリット:ダイヤルカバー付き
- メリット:履き口が足あたりよい
- メリット:カカトを形成する素材がよい
- デメリット:蒸れやすい
クッション
続いて、クッションについて解説します。
クッションは足の裏から体重を支えるパーツ。
疲労や履き心地に関係します。
厚底で疲れにくい
ウィンジョブCP304のクッションは、素材に厚みのある厚底。
厚底は素材にもよりますが、衝撃吸収にすぐれます。
ただし、動きにくいデメリットがありました。
トーアップ
ウィンジョブCP304は、つま先形状がつり上がっています。
この形状をトーアップといい、つまずき防止と動きやすい効果がありました。

クッションが多層構造
クッションが多層構造でした。
多層構造とは、異素材のクッション素材を重ねることで、高い衝撃吸収を生み出すというもの。
画像ではわかりませんが、FuzeGELというゲル状の素材をカカト下に配置しています。

アシックスのウィンジョブシリーズは、長時間・長期間疲れにくいという意見があります。
その最大の理由は、このクッションの多層構造。
ゲル素材はすこし重量感があるので、アシックスのゲル入りのウィンジョブは、他メーカーと比較して重くなります。

アシックスはフィッティング性が高いので重量では重いものの、履くと軽く感じました。
インソール入り
ウィンジョブCP304は、インソールが入っています。
足の裏に沿った形状で、疲れにくい。
クッション構造だけじゃなく、インソールもしっかりしていました。
クッションまとめ
- メリット:トーアップ形状
- メリット:クッションが多層構造
- メリット:インソールが入っている
靴底
最後に、靴底について解説します。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
全方向に滑りにくい
ウィンジョブCP304の靴底は、タテヨコ斜めの全方向に滑りにくい!
タテヨコ斜めで滑りにくい靴底は、現場アシックスのこの靴底だけ。
しかも、すり減りにくいので、滑りにくさが長続きしました。

靴底まとめ
- メリット:すり減りにくい靴底
- メリット:すべての方向に滑りにくい
- デメリット:価格が高い
デメリットで「価格が高い」としました。
しかし、ここまでハイスペックであれば仕方のないこと。
実際に履いていてみて納得の機能でした。
アシックスのウィンジョブCP304のレビューまとめ
当記事ではアシックスのウィンジョブCP304をレビューしました。
ダイヤルでハイカットのプロスニーカー(A種)です。
ダイヤルの破損を防ぐカバーが付いていました。

フィッティング性が高く、滑りにくいので安全。
クッション性と履き心地は、スポーツシューズの技術が活かされていました。

すべてのプロスニーカーのユーザーさんにおすすめ!
それでは下記より簡単に記事をまとめます。
ウィンジョブCP304のメリットは下記のとおり。
- 通気口なし
- ダイヤル式
- ベロが厚手
- 反射材付き
- つま先補強あり
- ダイヤルカバー付き
- 履き口が足あたりよい
- カカトを形成する素材がよい
- トーアップ形状
- クッションが多層構造
- インソールが入っている
- すり減りにくい靴底
- すべての方向に滑りにくい
デメリットは2つありました。
- 価格が高い
- 蒸れやすい
最後までお読みいただきありがとうございました。
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