どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、アシックスの安全靴『ウィンジョブCP104』をレビュー。

「足首を守りたい」
「ハイカットは蒸れるから履きたくない」
「通気性の高いハイカットの安全靴がほしい」

実際に履いてみて「軽い、疲れにくい、ハイカットの割に通気性がある」と大満足です。
ハイカットで蒸れにくい安全靴を探している方におすすめ!
ウィンジョブCP104は、安全性を約束されたプロスニーカー(JSAAのA種)です。
しかし、JIS規格T8101には合格している革製の安全靴ではありません。
プロスニーカーは馴染みのない言葉のため、安全靴としますのでご容赦ください。
タップできる目次
ウィンジョブCP104とは?サイズ感や重量をご案内
ウィンジョブCP104とは、アシックスが開発した安全靴です。
アシックスは、日本を代表するスポーツメーカー。
ワーキングの靴も多数ラインナップしています。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥12,980〜(通販による) |
サイズ | 22.5~30.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:0.5cm小さめ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
安全性 | ★★★★☆(星4つ) JSAA:A種 |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 一般的な作業現場 |
アシックスは安全靴を『ウィンジョブ』というブランドで展開しています。
ウィンジョブは、滑りにくさや履き心地で他メーカーを圧倒。
今や工事現場を見るとほとんどアシックスの製品です。

ウィンジョブCP104は、シリーズの中でもロングセラー品。
ハイカットなのに、通気性が高いのが特徴です。
ハイカットで防水や防塵は、たくさんあるのですが、通気性のあるタイプってあまりありません。

しかし、ゴアテックスも結局は過度な通気性は期待できません。
靴における通気性とは、足の動きによるモノが大きいです。
つまりアッパーという足を包むこむパーツから空気を送り込むことが大事。

ランニングシューズもそうですよね。
アッパーにメッシュがたくさん使用されています。
重量とサイズ感
重量とサイズ感を見ていきましょう。
まずは、重量です。
ウィンジョブCP104は、27.0cmで421gでした。
ハイカットの安全靴の中では、軽い方でしょう。
靴の良し悪しを重量で判断する方をよく見かけますが、それは間違っています。

フィッティング性がよい靴かどうかは、設計の時点で決まっていきます。
アシックスは、もちろん問題ありません。
靴メーカーの中には、有名な会社なのにフィッティング性が最悪なケースもあり。ネームバリューがすべてではないことだけお伝えしておきます。

サイズ感
ウィンジョブCP104のサイズ感は、普段履きスニーカーと比較してすこし大きめ。
普段履きスニーカーとは、ナイキやプーマなどのスポーツメーカーです。
普段履きスニーカーが27.5cmですが、ウィンジョブCP104は、27.0cmでした。

普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
アシックスのウィンジョブCP104を詳しくレビュー
ここからはアシックスのウィンジョブCP104を詳しくレビューします。
メリットとデメリットは下記。
- 軽い
- 通気性高い
- 先芯がサビない
- つま先補強あり
- ハトメが破れにくい
- 反射材で視認性アップ
- 靴ヒモは平べったい平紐
- ハイカットで足首サポート
- 靴ヒモでしっかりフィット
- α-GELで疲れにくい
- トーアップでつまずき防止
- 滑りにくい靴底
- 靴底がすり減りにくい
- 靴ヒモがほどける可能性がある
- メッシュのため耐久性がすこし低い
メリットとデメリットをパーツ別に詳しく解説します。
靴は大きく分けて3つのパーツに分けることが可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーは足を包みこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
JSAAのA種
つま先の先芯強度は、JSAAのA種クリアしています。
A種クリアしていれば、ほどんどの現場で使用可能でしょう。
先芯の素材は、強化ガラス繊維素材なので、サビる心配がありません。
先芯の補強がある
安全靴ってつま先の素材から破れてきませんか?
仕事中でも、つま先が機材や資材に衝突することがあるでしょう。
補強がないとすぐに破れてしまうので、補強があるのは嬉しいですね。
通気性あり
メッシュ素材をアッパーに多くつかっていました。
目が細かいモノとの合わせたようなメッシュなので、異物も靴の中に入ってきにくい素材。
前述のとおり、アッパーに通気口がないと、靴における通気性が絶望的なので、助かりますね。

靴ヒモでサイズ調整
靴ヒモでサイズ調整します。
マジックテープやダイヤル式など、サイズ調整の留め具は他にもありますが、1番サイズ調整できるのが靴ヒモ。
靴ヒモの中でも、平べったい平紐を使用しているので、ほどけにくい!

ハトメが破れにくい
靴ヒモをいれる穴をハトメと呼びます。
メッシュ素材を多用した靴の多くは、ハトメ部分が補強が足りず破れやすい。
画像のとおり、ウィンジョブCP104は、ハトメ周りが補強されています。
足首をサポート
ウィンジョブCP104は、ハイカットの中でもしっかりと足首をサポートしていました。
わかりにくいのですが、足首周りにグルッとクッション素材が入っています。
これがあると無いのとでは、しゃがみ動作の時に、足首が「痛くなるか?ならないか?」の差が大きくまりました。
反射材あり
夜間や暗闇作業で光が当たると反射する素材(反射材)がついていました。
視認性は、安全性アップに大きく関係するので大事でしょう。
アッパーまとめ
- メリット1:軽い
- メリット2:通気性高い
- メリット3:先芯がサビない
- メリット4:つま先補強あり
- メリット5:ハトメが破れにくい
- メリット6:反射材で視認性アップ
- メリット7:靴ヒモは平べったい平紐
- メリット8:ハイカットで足首サポート
- メリット9:靴ヒモでしっかりフィット
- デメリット1:靴ヒモがほどける可能性がある
- デメリット2:メッシュのため耐久性がすこし低い
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて見ていきましょう。
クッションは、足の裏から体重を支えるパーツ。
履き心地やクッション性に関係します。
厚底
ウィンジョブCP104のクッションは厚みのある厚底。
厚底は素材にもよりますが、衝撃吸収に優れるため、疲れにくい特徴があります。
α-GEL入り
ウィンジョブCP104は、カカトしたにα-GELというゲル状のクッション材が入っていました。
通常の靴のクッション素材は、発泡素材というスポンジのような素材を使用します。
スポンジ素材は軽いのですが、連日使用するとクッション性が徐々に低下するデメリットがありました。

実際に、作業者の方の声として、アシックスのゲル入りの安全靴やプロスニーカーは、「終業まで疲れにくい」というモノがあります。
履き心地が長い時間継続できる理由の1つが、ゲル素材が関係していると言えるでしょう。
トーアップ
つま先が、つり上がっています。
この形状をトーアップといい、つまずき防止する効果がありました。
また、動きやすさもアップしますね。
クッションまとめ
- メリット10:α-GELで疲れにくい
- メリット11:トーアップでつまずき防止
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさに関係します。
全方向に滑りにくい
タテヨコ斜めの全方向に滑りにくいのが特徴です。
普通に言いましたが、アシックスが安全靴に参入するまで、タテ方向への滑り対策の靴しかありませんでした。
アシックスの安全靴の疲れにくい理由の1つに、この滑りにくさも関係ありますね。

すり減りにくい
この靴底がすごいのは、すり減りにくいこと。
すり減りにくいと耐久性がアップします。
また、滑りにくさが持続するので、安全性も高まり本当に嬉しいことばかり!
靴底まとめ
- メリット12:滑りにくい靴底
- メリット13:靴底がすり減りにくい
アシックスのウィンジョブCP104のレビューまとめ
当記事では、ウィンジョブCP104をレビューしました。
ウィンジョブCP104は、アシックスが開発した安全靴(正しくはプロスニーカー)です。
アシックスのスポーツシューズで培われた技術が活かされた履き心地のよい製品でした。

ハイカットなのに、通気性が高いのも嬉しいところ。
メッシュ素材を多く使用しているので、耐久性はなんとも言えませんが、ハードな作業でなければ問題ないでしょう。
粉塵が舞うような解体や掘削でなければ、最適な製品。

それでが下記より、簡単に記事をまとめます。
ウィンジョブCP104を履いて感じたメリットは下記のとおり。
- 軽い
- 通気性高い
- 先芯がサビない
- つま先補強あり
- ハトメが破れにくい
- 反射材で視認性アップ
- 靴ヒモは平べったい平紐
- ハイカットで足首サポート
- 靴ヒモでしっかりフィット
- α-GELで疲れにくい
- トーアップでつまずき防止
- 滑りにくい靴底
- 靴底がすり減りにくい
デメリットは2つ!
- 靴ヒモがほどける可能性がある
- メッシュのため耐久性がすこし低い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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