どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!
今回は、アシックスの安全靴『ウィンジョブ71S』をレビューしました。

「JIS規格でS種クリアの安全靴がほしい」
「火花からハイカットで足首までカバーしたい」
「足に馴染む軽くて履きやすい安全靴を探している」

実際に履いてみて、「JIS規格S種の安全靴でダントツ、割とゆったり目、疲れにくい」と大満足です。
溶接を行う方や火花が飛ぶ現場の方におすすめ!
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ウィンジョブ71Sとは?重量やサイズ感をご案内
ウィンジョブ71Sとは、アシックスが開発した安全靴です。
アシックスは、日本を代表する世界的なスポーツメーカー。
スポーツシューズの技術を応用したワーキングのシューズも多数ラインナップ。
評価項目 | 詳細 |
価格 | ¥19,800〜(通販による) |
サイズ | 22.5~30.0cm |
サイズ感 | 普段履き比較:同じサイズ推奨 |
カラー展開 | 2色 |
安全性 | ★★★★☆(星4つ) JIS:S種 |
クッション性 | ★★★★★(星5つ) |
耐久性 | ★★★★☆(星4つ) |
おすすめの使用環境 | 溶接・火花の飛ぶ環境 |
アシックスは、ワーキング関係の製品を「ウィンジョブ」というシリーズでラインナップ。
圧倒的な履き心地と安全性で大人気になりました。
ウィンジョブ71Sは、ラインナップの中でも本革を使用した安全靴です。

実は、みなさんが履いている安全靴と呼んでいる靴のほとんどが、安全靴ではありません。
安全靴は、JIS規格のT8101にある基準をクリアした製品だけが呼称できるモノ。
その基準の代表格に「本革」があります。

JIS規格に定められている本革の安全靴は、スペックが高すぎて、逆に作業次第では、動作性が悪いケースがありました。
結果、スニーカーのような素材を使ったつま先に先芯を入れた靴が流行してしまい、後追いで、そういった靴にも安全性を約束する基準を設けようと作った基準をクリアしたのがプロスニーカー。

ウィンジョブ71Sは、本当の意味での安全靴です。
ですので、JIS規格をクリアした安全靴をお探しの方におすすめな訳ですね!
重量とサイズ感
ここでは、ウィンジョブ71Sの重量とサイズ感についてみていきましょう。
まずは重量から!
重量
ウィンジョブ71Sの重量は、27.0cmで447gでした。
当たり前ですが、重いです。
しかし、靴の良し悪しは重量では計れません。

靴は、重たくても足にしっかりフィットすれば、問題ありません。
動きやすく疲れにくいでしょう。
フィッティング性は、靴の設計が決め手なのですが、アシックスは問題ありません。
サイズ感
ウィンジョブ71Sのサイズ感は、すこし大きめ。
筆者は、普段履きのナイキやアシックス、アディダスなどは、27.5〜28.0cmを履いています。
ウィンジョブ71Sは、27.0cmでも少しゆとりがありました。

おそらくですが、脱ぎ履きしやすい様に、ゆとりを持たせたのでしょう。
すこしアシックスさんらしくないと言えば、らしくない靴の設計でした。
ただ、作業者の方によっては、安全靴やプロスニーカー、サンダルを履き替える頻度の多い方も相当いますので、そこへ向けているのであれば、理解できます。

普段履きのスニーカー
アシックス・アキレス ⇒ 27.5cm
ナイキ・アディダス・プーマ ⇒ 27.5cm
ニューバランス ⇒ 27.5cm
革靴
リーガル ⇒ 26.5cm
テクシーリュクス ⇒ 26.5cm
安全靴
ウィンジョブ ⇒ 27.0cm
※足は狭めです。
ぜひ、参考にしてみてください。
アシックスのウィンジョブ71Sを詳しくレビューします。
ここからは、アシックスのウィンジョブ71Sを詳しくレビューします。
ウィンジョブ71Sを履いて感じたメリットとデメリットは下記。
- JIS規格S種クリアした安全靴
- ハイカット
- 本革
- 平紐
- つま先ガード
- フィッティング性が高い
- 足首あたりがよい
- GEL素材で疲れにくい
- インソール入り
- 滑りにくい靴底
- 着地の滑りにくさも考慮
- 加水分解の心配なし
お手入れ必要
詳しく解説するために、靴のパーツ別に解説します。
靴は大きく分けて3つのパーツに分けることが可能。
靴のパーツ
- アッパー
- クッション
- 靴底
この3つのパーツが「靴のどこに当たるのか?」を図解しました。
上から順番にアッパーから見ていきましょう。
アッパー(通気性)
アッパーは、足を包みこむパーツ。
通気性やフィッティング性、安全性に関係します。
本革 & 安全靴
前述のとおり、ウィンジョブ71SはJIS規格S種の安全靴です。
安全靴である基準の1つに本革があり、もちろんウィンジョブ71Sは本革。
本革は、火花や溶接などでも、穴が空きにくい素材なので、そのような作業がある方には、おすすめします。

ハイカット
ハイカットで足首まで、しっかりガードします。
また、足首周りもペラペラした革ではなく、足あたり良いクッションが内蔵。
ペラペラだと足首痛くなる可能性があるんですよね!
平紐
紐の形状は、平べったい平紐です。
平紐は、ほどけにくく足にもフィット。
安全靴やプロスニーカーで紐タイプを選ぶなら、平紐がおすすめ!

つま先ガード
安全靴って、革なのでつま先が破れちゃうことが多いです。
ウィンジョブ71Sは、安全靴ですが、つま先に革とは別の人工繊維を使用。
これによりつま先が破れにくくなりました。

フィッティング性が高い
靴のフィッティング性は、設計の時点で決まってきます。
設計にノウハウがない会社が作った靴の多くは、フィッティング性が低い。
アシックスは、採寸データから足の変化に対応して、常にフィッティングについて研究を重ねているので、安心して選ぶことができますね。
アッパーまとめ
- メリット①:JIS規格S種クリアした安全靴
- メリット②:ハイカット
- メリット③:本革
- メリット④:平紐
- メリット⑤:つま先ガード
- メリット⑥:フィッティング性が高い
- メリット⑦:足首あたりがよい
- デメリット①:お手入れ必要
本革なので、雨など濡れたら、必ず乾拭きしましょう。
クッション(履き心地)
続いて、クッションについて解説します。
クッションは、足の裏から体重や荷重を支えるパーツ。
疲れにくさや履き心地に関係します。
厚底
ウィンジョブ71Sのクッションには、厚みがありました。
厚みがあるクッションを厚底と言います。
厚底は、履き心地や疲れにくさに優れますので、おすすめ!
GEL素材
カカト下にα-GELが入ってました。
α-GELは、ゲル状のクッション素材で、衝撃吸収に優れているので、履き心地が長続きします。
多くの靴のクッションは、EVAというスポンジのみが大半でした。

クッション部分には、異素材を2種類以上つかうと衝撃はより吸収できます。
実際に、アシックスのゲル素材を使用した安全靴は、他メーカーと比較しても、履き心地が長続きするという意見はありました。
夕方あたりから、大きな差があるとのこと。
インソール入り
足の裏にフィットする形状のインソール(アーチサポート)が入っています。
足の裏にフィットすることで、足が持っているクッション機能をサポート。
これによって、立ち仕事でも疲れにくくなります。
クッションまとめ
- メリット⑧:GEL素材で疲れにくい
- メリット⑨:インソール入り
クッションの衝撃吸収性は、JIS規格の付加機能の試験Eをクリア
靴底(すべりにくさ)
最後に、靴底について見ていきましょう。
靴底は、地面に接地するパーツ。
滑りにくさや耐久性に関係します。
滑りにくい靴底
ウィンジョブ71Sの靴底は、滑りにくい靴底でした。
雨や油などで滑りにくい。
着地したときの滑りにくい様に、靴底に工夫が見られました。
ほとんどの人が、着地はカカトからで、さらにカカトの中でも外側です。
カカトの外側で着地に対応した靴底でした。
JIS規格に合格した多くの安全靴が、加水分解の可能性があるウレタン素材を使用しています。
加水分解とは、靴底とクッション部分がボロボロ取れてしまう現象。
ウィンジョブ71Sは、EVAという加水分解の心配のない素材を使用していました。

靴底まとめ
- メリット10:滑りにくい靴底
- メリット11:着地の滑りにくさも考慮
- メリット12:加水分解の心配なし
JIS規格T8101付加機能の防滑試験Fクリア
ウィンジョブ71Sのレビューをまとめます!
当記事では、ウィンジョブ71Sについて解説しました。
ウィンジョブ71Sは、アシックスが開発した安全靴です。
JIS規格S種をクリアした製品。

ハイカットで、足首までガードしてくれます。
ハイカットの弱点であるフィッティング性も靴ヒモが平紐なので、間違えありません。
安全靴の中では圧倒的に滑りにくくクッション性が高い製品でした。

それでは下記より、記事を簡単にまとめます。
ウィンジョブ71Sのメリットは下記。
- JIS規格S種クリアした安全靴
- ハイカット
- 本革
- 平紐
- つま先ガード
- フィッティング性が高い
- 足首あたりがよい
- GEL素材で疲れにくい
- インソール入り
- 滑りにくい靴底
- 着地の滑りにくさも考慮
- 加水分解の心配なし
デメリットは1つでした。
お手入れ必要
最後までお読みいただきありがとうございました。
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