足幅4Eのコックシューズ 「ジーベック85661」を履いてみた!

足幅4Eのコックシューズ 「ジーベック85661」 履いてみた!

こんな方に読んでほしい
  • 4Eのコックシューズを探している方
  • ジーベック85661について知りたい方

リョクシン

どーも、靴の仕事歴12年でシューフィッターの松下智博(@Kitchen_sneaker)です!

今回は、足の幅のサイズが4Eコックシューズであるジーベック85661について解説!

結論から申し上げますと、そこまで幅広感はない製品でしたね。

シンコーちゃん

えっちょっと待って、4Eってなに?
まずEというのは、ウィズといって靴の幅の広さを表しているんだ。

カカトからつま先までは、23.0cmとか26.5cmと数値でサイズを表記しているでしょ。

その足の幅バージョンは、Eで表現するんだ。

Eが多いほど足幅のサイズが大きくなるよ。

リョクシン

シンコーちゃん

じゃーよく、コックシューズの箱に3Eと書いてあるけど、あれはウィズであり足の幅サイズを表していたんだね。
通常のスニーカーは、2Eが基本的かな。

何も表記なかったら2Eと考えてよいでしょう。

コックシューズの場合は、どのメーカーも3Eが多いイメージだね。

そしてコックシューズは、4Eをほとんど聞かない。

リョクシン

そうなんだー。

じゃー今回のジーベック85661は、希少なわけですね。

シンコーちゃん

その通り!

しかし、なんで4Eが少ないのかもみてきます。

割と理由があるのでね!

リョクシン

 

この記事の著者

靴の仕事歴11年・シューフィッター

リョクシン(松下智博)

ryokushin

プロフィール

靴の仕事歴11年の松下智博です。作業靴メーカーでコックシューズを全国の食品工場や外食チェーン店へ営業してきました。シューフィッターの資格も取得しメーカー営業と販売員、シューフィッターの目線からコックシューズをレビューしています。Instagramもやってます。 プロフィール詳細

当ブログはメーカーからの商品提供はなく全て自費でレビューです。本記事には広告はふくまれています。

足幅4Eのコックシューズ 「ジーベック85661」を履いてみた!

ジーベック85661は、ユニフォームメーカーのジーベックが開発したコックシューズです。

ジーベックは広島に本社を構えるユニフォームと安全靴のメーカー。

どちらかといえば、ユニフォームのイメージが強いですね。

85661は、前述のとおり、コックシューズ市場では希少な4E仕様の製品。

安全靴タイプのコックシューズで4Eの製品ならわかるのですが、先芯なしのタイプで4Eはかなりコアだなと感じました。

というのも、靴ヒモやマジックテープのないコックシューズは、サイズフィティングが難しい。

靴メーカー各社が、軒並み3Eなのはフィッティングに理由があるのでしょう。

飲食店の制服として、コックシューズが採用になる場合には、不特定多数の人にサイズが合わないといけません。

4Eを通常スペックにしてしまうと、幅の広い少数派の人に向けた製品になってしまう。

少数派に合わせた製品を制服として採用しませんよね?

ですので、この製品は「店売りや通販で販売することがコンセプトなのかな?」とは思いました。

リョクシン

普段は、27.0cmですが27.0cmで問題ありませんでした。

 

4Eの人でも3Eは履ける!ワンサイズ上げて履こう!※注意事項あり

ちなみに、4Eの人でも3Eのコックシューズは履けます。

ワンサイズ上げて履いてみましょう。

するとサイズは合います。

シンコーちゃん

なんか、つま先側のスペースが余りすぎて、前にズレそうな気がするけど・・・
基本は、そうならないはず!

靴のフィッティングで一番重要なことは、足の幅なんだ。

幅がぴったりなら前にズレることはないよ。

ただし、安全靴などは注意が必要!

リョクシン

シンコーちゃん

なるほど!

幅があるから大きめのサイズを履いたら、本来守らないと行けない足が、芯の下側にこないからだね!

そのとおり!

安全靴や安全スニーカーといった、つま先を保護するような製品は、大きめのサイズを履くことはおすすめしない!

リョクシン

 

ジーベック85661のメリット

ジーベック85661

ここからは、ジーベックの85661メリットを紹介!

下記3つになります。

メリット
  1. PVCアッパーで加水分解なし
  2. 通気口のあるインソール入り
  3. 広すぎない4E

リョクシン

詳しくみていきましょう。

 

①PVCアッパーで加水分解なし

ジーベック85661アッパー

ジーベック85661で意外だったのはアッパーがPVCだったこと。

シンコーちゃん

なにがどう意外なのかが全くわからないよ!
そうだよね。

通常は、アッパーにはポリウレタンという素材を使うことが多い。

ポリウレタンは、コックシューズに限らず、靴のアッパーと言われるパーツに使用されるんだ。

軽くて、ローコストだし接着剤との相性もよい!

リョクシン

シンコーちゃん

そのポリウレタンではないってことはメリットなの?
PVCというのは、ラーメン屋や食品工場で使用される白い長靴などに使用されている素材。

原材料の配合にもよるけど、ポリウレタンに比較すると重くなるし、接着がむずかしい。

ただ、加水分解の可能性がない!

シンコーちゃんのお店で、コックシューズを洗わない人いない?

リョクシン

シンコーちゃん

あーいるいる。

臭うしすぐ壊してるイメージ。

そうなんだよね。

洗って拭かないとポリウレタンは、加水分解するんだ。

ボロボロ表面から剥がれるやつだね。

PVCであればその可能性は低くなる。

リョクシン

 

②通気口のあるインソール入り

ジーベック85661インソール表

ジーベック85661は、インソールが始めから内蔵されていました。

裏面を見るとわかるのですが、通気口がたくさんあります。

ジーベック85661インソール裏

これにより靴内部の通気性がアップ。

コックシューズは、アッパーに全く通気性がないので、助かりますね。

全く蒸れないのは、不可能ですが、すこしでも通気する工夫があれば違うでしょう。

 

③広すぎない4E

ジーベック85661横幅

ジーベック85661は、幅広の4Eの表記があります。

しかし、履いて思ったのがそこまで広くない気がしました。

前述のとおり、コックシューズは幅広いとデメリットがあります。

ですので、4Eの中でもそこまで広めには設定していないのでしょう。

 

ジーベック85661のデメリット

ここからは、ジーベック85661デメリットを解説していきましょう。

下記の2点になります。

デメリット
  1. クッション性が若干低い
  2. 靴底の溝が完全に露出できていない

リョクシン

それぞれ見ていきましょう。

 

クッション性が若干低い

ジーベック85661サイド

ジーベック85661は、インソールが入っています。

確かに、インソールはクッション性がよいのです!

しかし、そもそものクッションパーツのクッション素材が少なく感じました。

ただ、価格も安いですし、仕方のないことかもしれません。

クッション性を求めるなら、高価な製品を選びましょう。

 

靴底の溝が完全に突出できていない

ジーベック85661靴底が突出していない

ジーベック85661は、滑りにくい靴底があります。

しかし、この靴底の溝が靴本体から、突出できていません。

滑りにくさのメカニズムとして、靴底の溝に水滴や油を逃す必要があります。

つまり溝は深くて、一番最初に着地しないといけません。

ジーベック85661は、靴底の溝が突出していませんね。

よって、作業環境によっては滑りやすい可能性があるでしょう。

 

ジーベック85661のまとめ

当記事では、ジーベック85661について解説しました。

ジーベックは、ユニフォームをメインに安全靴を製造してるメーカーです。

コックシューズ市場ではめずらしく幅広の4Eの製品。

足の幅が広い方におすすめします。

ただし、安全靴タイプのコックシューズでなければ、3Eのコックシューズでもサイズアップすることで履けることが多い。

ですので、4Eだからといってジーベック85661しか履けないということではないので、ご安心を!

それでは、簡単に記事をまとめます!

 

ジーベック85661のメリットは、下記になります。

メリット
  1. PVCアッパーで加水分解なし
  2. 通気口のあるインソール入り
  3. 広すぎない4E

ジーベック85661のデメリットは、2つ。

デメリット
  1. クッション性が若干低い
  2. 靴底の溝が完全に露出できていない
最後までお読みいただきありがとうございました。

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シンコーちゃん

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